人選の妙

2月1日から始まる阪神の沖縄宜野座でのキャンプのメンバーが19日発表され今年入団のドラフト2位椎葉は1軍に選ばれたが同1位の下村は2軍スタートとなった。

 この事について岡田監督は「椎葉は1軍に呼ぶけどな。ルーキーはひとりだけやな。一人だけ、一人だけ、期待感というか投手のベテラン組が4人くらい2軍キャンプに行くからその分枠があるからそれで1回みてみようという事や」と説明した。椎葉に関しては社会人野球を経て所属していた独立リーグで球速を140kmから10km近くアップさせた。強く推す担当スカウトに対して「1軍の投手陣と一緒にやる事によって自然と身につく事もある。一緒にやったら全然違う。練習方法のレベルもそうや。色んな事でそれはいえる」と賛意を示した。

 社会人、独立リーグを経たといってもまだ21歳だが身長1m82、体重94kgと身体が出来ているのも椎葉の強みだ。こんな椎葉に1軍を先んじられた下村は身長1m74m、体重73km、プロ野球選手としては小柄で大学(青学大)2年の時右ひじの手術をうけている。完全に回復していたから4年の時エースとして母校の大学日本一にも貢献出来たのだが、新人にとって最初の一年は体つくりも大事。岡田監督はそこを優先した。

 下村はというと「別にどっちにいたってやる事は変わらないので、やる事をやるだけです」とけろっとしていた。監督は下村を「昔はこんな時、こんなんしてる場合じゃないというものがおったけど、今は向上心を持った選手が多いのと違うか。大したものよ」と婉曲に感心した。

 ところでメンバーといえば2年目の門別、茨木も1軍に入った。二人一緒に選出理由は「年齢的に1番下になるからな。それやったらキャッチボールの相手に二人入れたれというたんや。一人やとポツンとなるからな」こんな気配りが出来る監督はそうはいない。

令和6年1月21日

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?