1割9分9厘
阪神岡田監督が2度、珍しい言葉を口にした。曰く「1回沈んだけどな」打率が2割台を切り1割9分9厘になった状態をいう。それに絡んでいるのが大山と佐藤輝であるのが切ないところで佐藤は2軍から昇格、4番復帰2試合目の16日のソフトバンク戦で3回、石川から中堅越えの2塁打を打った。
試合後の会見でそのことを聞かれると岡田監督は「1回沈んだけどな2割を(試合中に打率が1割9分9厘になった)持ちこたえたな(先の2塁打で打率は2割台に戻った)」。
これに関連、調子は少しづつ戻ってきたかと聞かれると「知らん。ないんちゃう。わからへん。この打率でなんで評価するんよ。そんなん、ええとか悪いとかの問題ちゃうやろ。この打率(2割3厘)みとったら」。
次いで自ら「大山はアレやけどな。(打率)2割を(2軍降格の)基準にしとったんやけどな」6月2日、対日本ハム戦を終えたところで打率2割2厘。3日は試合は無く楽天と対戦の4日に2軍落ちが決まった。
沈んでないのに降格となったのは本人の直訴。楽天に逆転負けした試合後岡田監督とこんなやり取りがあった。「明日からファームや。相当自信を無くしているから。どう打って良いか分からんというのやから。体のキレや。全然キレが無いやろ」。
その日今季2度目のベンチ。延長10回2死1、3塁で中野が打席に入ると2番に入っていた投手の代打に指名され準備をしたが中野三振で試合終了、大山は悔しそうな顔でベンチ裏に消えた。翌日から2軍の鳴尾浜。1軍が前川の満塁ホーマーでソフトバンクに勝った16日、2軍は四国IL徳島と交流試合のため徳島に遠征したが大山は鳴尾浜に残り打撃練習、ロングティなど70分バットを振った。
最短15日の1軍復帰は見送られた。今後は18日からのウエスタンリーグソフトバンク3連戦に出場の予定だ。自分の状態に関係無く1軍から声がかかるとひょいひょいと戻っていく佐藤と違って大山は自信が持てる状態にならないと動かない。
セで規定打数が足りているのは23人いるが最下位は大山の1割9分9厘。沈んでいる。2軍でどうなったら1軍に上げるのかな。
令和6年6月18日
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