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無力感で心が止まった
東日本大震災から10年
津波が押し寄せてくる。
港で人が乗車しているであろう消防の赤い車両。海水面が足元まで来ている、、、何が起きているのか頭が混乱しながらも、どうなるのか気になって画面から目が離せない。
車が数珠つなぎで渋滞している風景。
津波が押し寄せてくる。
車を捨てて入って逃げて!と心が叫ぶ!早く早く先に見えている小高い丘に走ってーーーーーーー!!!
空港の近くの海岸に波が押しし寄せてくる。
空港に海水が流れ込んでいる。飛行機の足元が見る見る水が広がる。車が浮く、ヘリコプターが小型機が流される。
かなりの長い時間波が押し寄せ、陸地にあるものが海水に浸かり、流されていくさまがライブで配信されていた。
これって映画?いや違う。
仙台空港は行ったことがある。見覚えのある風景。
そして生中継に問題があると思ったのか、突然被災地のライブ中継が観られなくなった。
心の中で振り絞るように「逃げてーーーーっ、走ってーーーーーっ、助かってーーーーっ」
犬たちは猫たちは、ペットたちは大丈夫なんだろうか、、、
そして私の心が止まった、、、無力感で感情がなくなった
自然の力はわかっているけれど
あの日は金曜日で、午前中の仕事を終えて、午後をゆったりと過ごしていました。
ガラケーに地震の通知が来ていた。
マグニチュードの数値が大きい。どこ?震度は?
何も感じなかったから遠くのエリアだろうけどどこが揺れたのかなと情報を収集するために、テレビのスイッチを入れて東北を中心に大きな地震が発生したことを知りました。
わぁ~かなり揺れたみたい。大変だなぁ~
家だったら倒壊してるかも。
津波警報が出てる。
今までも出てたけれど港に水が少し流れ込む程度の映像しか見たことがなかったので、その時はあんな状況になるなんて思っていませんでした。
そのまま状況をみるためにテレビをつけたままにして、のんきにコーヒーを飲んでいたと思います。
間もなくテレビが垂れ流す、津波が押し寄せる各地のライブ映像。
最初は何が起こっているのか頭が混乱し、状況が分かってくるとテレビに目が釘付け。
心の中でずっと叫んでいて、夕方出かけなければなかったのですが、とんでもない災害が発生したことはわかるものの、どれくらいの被害なのかもわからず、動いているけれど心が疲弊して魂が固まってしまいました。
3日心が動けなかった
何もできないまま、観ている中で人が、命が奪われていく。
何も出来ず辛すぎて心が止まって3日。。
ようやく心が動き始めた週明け。
ワンズもいるし高齢者もいた。
ボランティアで行くことも出来ず、支援物資を集めていると聞けば
出せるものを出して。
避難所の状況をみて、車中泊の状況をみて、余震もあるけれど
兎に角体を動かしてほしかった。
行ってサポートしたい気持ちがつのるものの、何ともしがたい現状。
飛んでいきたかったけれどいけない。
きっと東北の指導者たちが頑張ってくれるはず。
被災しているかもしれないけれど、動けるようになったら動いてくれるはず。
東北の知り合いがどうなっているのかもわからず、連絡するのも躊躇していて祈るしかありませんでした。
何もできない無力感は、ずっと残っていて。
でもね比べるものではないけれど、被災された方の絶望感に比べたら、、、
あの時の津波の映像を毎年観るたびに、あの時の無力感を思い出します。
自然災害はいつ起こるかわからない
この10年毎年災害は発災していて、あの時の無力感を少しずつ
埋めるように、その時に出来ることを小さくても動くようにしています。
災害時の避難所などで運動指導に入る、ペットと一緒に同伴避難するための
研修を受けて派遣依頼登録も済ませて、動ける時が来たら動ける準備だけは済ませました。
熊本の地震の時も家庭の状況は変わらず、ボランティアに行けずに出来ることは支援物資を出すだけ。
それでも以前出来なかった避難所での運動指導は、誰が見るかわからなかったけれど動画を作ったこと。
「避難所でも出来る簡単エクササイズのシリーズ」
仕事先のスタッフが被災地の出身で、ご家族が避難所に避難されていらっしゃったので、動画のご案内させていただきました。
ありがたいことにご家族に紹介してくださって、行ったときには一緒にやってくださったそう。
今出来ることをはコロナ禍でも
このコロナ禍では動かなくなると体力が低下するからと気になり、
昨年の3月1日から毎日ライブ配信を継続しています。
熊本の水害ではやっぱり支援物資だけ。それも家にあるもので出せるものははほぼなくて、ビニール手袋といただきもののタオル。
出来ることは本当に少ないけれど、いつ自分の身に降りかかるかわからないですものね。
その時々、無理せず出来ることと、災害で辛い思いをされた方々のことを
忘れないことが今の自分に出来ることです。
これからも自然災害は続くでしょうけれど、その時に出来ることを継続していきたいと改めて思っています。
そんな3.11の朝。