石井GM時代を振り返ってみて、チームの底上げで晩年最下位のチームが3位か4位になることができた一方、何を失ったかをもう一度振り返ります。
石井GM時代の勝率の推移
こうみると、5年間の勝ち越しが2と本当に勝率5割をフラフラしている状況ですが、リアルタイムで試合を見ていた人間からすると、2023年を除いて春先は上位にいて、春が終わると負け始め、最後に踏ん張って少し勝つかズルズル負けるかという同じことの繰り返しになっていて、コンテンツとしてのエンタメ度が年々下がっていったことは否定できない。
いまだに2019年を超えられない観客動員数
勝率5割の引き換えに、観客離れが進んでいる。コロナ規制が撤廃された2023年でも、2022年と同じレベルの動員数となってしまっている。
さらにいうと、プロスポーツの中でも、観客動員数がずば抜けているコンテンツにも関わらず、12球団ダントツで動員数が少ない。仙台駅前からバスで10分、JR駅も近くにあるという好立地にも関わらず。
勝利効率が悪い人件費
石井G M時代に入り、FAで大物選手が獲得できるようになったし、球団のレジェンド、田中投手も帰還した。結果として年俸が高騰し、12球団でも上位になった。チーム成績は5割だけど。
まとめ
勝率5割を実現した一方、観客動員数が回復せず、年俸は12球団の上位に位置し、球団経営という意味ではなかなか厳しくなったというのが、石井GM時代の1つの側面。楽天の経営悪化で球団が売りに出ているという噂を聞いたが、この状況でも、事業価値としては300億円くらいはあるので、なかなかいい事業ではある。