海外M&A成功事例その①

前に海外M&Aは難しいけど(それをいったら国内M&Aもだけど)、成功条件があってというのを書いて、「ファイナンス思考」という本を読んでいる中で海外M&Aの成功例として、リクルートと関西ペイントの例があった。

リクルートの場合

リクルートの海外M&Aで今のところ、最大にして最高の成功はIndeed。そう、仕事するならIndeed♪の、Indeedである。当時の取得価額は1000億円、で現在の推定市場価値は5兆円から7兆円あたりといわれている。ソフトバンクのアリババほどではないにしても、碧眼。
リクルートの海外M&Aは少額、少数株主でいつでも撤退可能な状態にしておき、これはイケると踏んだところで多額に投資して子会社化をするという形(99ページ)。

関西ペイントの場合

リーマンショック後に自動車業界依存からの脱却を目指して、内装や建築向けの海外塗料メーカーの買収を画策。買収先が南アフリカ、ジンバブエ、オーストラリアにマレーシアと多岐に亘る。最新の有価証券報告書みても、がっつりとのれんの減損もないし、今までのところ、うまくいってる様子。

結論

郵政グループの大失敗と比べると、リクルートはリスクを限定して投資の実施、関西ペイントは水平方向に進めていった点が成功だった模様。

いいなと思ったら応援しよう!