ガーナ 〜アシャンティ文化に触れる旅〜
2024年12月8日から14日の7日間、ガーナのクマシを訪問しました。
アシャンティ族に興味があり、その美しい文化に浸りました。
旅の準備
Visaの取得
①ガーナ大使館HPに記載の専用フォームを記入
②ガーナ大使館指定口座に手数料を振込
③専用フォーム、パスポート、Visa用の顔写真、振込証明書(銀行振込のレシートでok)を準備して、郵送or大使館で直接提出
私は郵送で申請し、約1週間でVisaが返送されてきました。
航空券の取得
カタール航空かエミレーツ航空がおすすめです。
私はカタール航空を利用しました。
(羽田→ドーハ→アクラ、所要時間23.5時間)
往復28万円でした。
宿泊場所の予約
Booking.comやagodaで良さそうな宿を見つけ、その後Google mapや宿のHPから電話番号を特定し、whatsappメッセージで予約を入れるのが最も低価格なのでおすすめです。
E-simの購入
アクラ到着後すぐにインターネットを利用できるよう、E-simを購入しましたが2024年12月現在、ガーナ対応のE-simはネット速度がとても遅いです。多少手間ですが、空港到着後にsimカードを購入することをお勧めします。
アプリのダウンロード
交通系アプリとしては、Uber、Bolt、Yangoが利用可能です。
あまり差異を感じませんでしたが、私はYangoを使っていました。事前にクレジットカードを登録し、現金決済ではなくクレカ決済にした方が、お釣りのやり取りなく便利です。
旅行中の役立ち情報
マラリア対策
朝と晩は熱帯性マラリアを持つ蚊があちこちに現れますので、ドラッグストアで蚊除けクリームを買いましょう。
食べ物は基本辛い!
ジョロフライス、ワチェ、フフなどのガーナ国民食は基本辛いので注意が必要です。私は、今回あまり食べ物に期待していなかったので現地滞在中は、バナナ、マンゴー、パイナップルばかり食べていました。(フルーツは最高に美味しい)
買い物は交渉
土産物店中心に外国人には3倍の価格をふっかけてくるのがデフォルトなので、激しくバーゲンしましょう。
安い価格を提示して、相手が渋い顔をしたら、「もう買いません」と店を出るふりをすると値段を下げる場合がほとんどです。
言語
基本的に英語が通じるものの、現地の言葉(Ashante Twi)を少しでも話すと、現地人と打ち解けやすくなるので少し紹介します。
Wo ho te sen? - How are you?
Me ho ye. - I am fine.
Minyuan medaase paa. - Thank you very much, brother.
Akwaba - Welcome.
(Akwabaの返答) - Yeja(目上の男性に対し)
- Yenyua(同世代に対し)
- Yena(女性に対して)
Mesaakwein - I am leaving.
工芸品を買える場所
アクラ
Tetteh Quashie Art market
アクラ空港から車で10分程度。
伝統衣装、マスク、スツール、人形など幅広く扱っている。
営業時間は08:00-16:00(Google mapの営業時間では、07:00-20:30と記載あるが、早かったり遅いと店が閉まっている)
Accra Arts Centre
アクラ空港から車で20分。
Tetteh Quashie Art marketと売り物は似ていますが、こちらの方が実際に芸術家と会うことができたり、制作風景を見ることができるので圧倒的にお勧め。入り口の左手前に工芸品の市場がありますが、そこには入らずにさらに左に直進して、芸術家の制作現場まで行って直接購入した方が値段が良い気がしました。
営業時間は08:00-17:00(日曜休)
Aslatuaの職人
Accra Arts CenterにはAslatuaという楽器の職人もいます。
AslatuaはSawawaという木材で作られていて、美しいアフリカの音色を醸します。
クマシ
Kumasi Culture Center
クマシ市内で工芸品が買える唯一の場所。
アシャンティの椅子を作っている木工職人もいる。
(木材はマホガニーがエボニー)
センター内にある博物館もとても良い展示。(学芸員によるガイド付き)
興味深いガーナの文化・歴史
名付けのルール
生まれた曜日によって名前が決まる。
例えば、私は金曜日に生まれたので、Kofi Yukiである。
国と王国の棲み分け
アフリカの多くの国では、いわゆる国の政府とは別に当地の民族が自治権を持つ王国が存在しており、Kumasiもその一つである。
例えば、Kumasiの場合、社会の仕組みや法律はガーナ国政府が支配をしているものの、土地の所有権はAshanti王国が保有し、人民は王国から土地を買って家を建てているのが実態なのだ。
王様の後継者は実の息子ではなく、甥っ子
Yaa Asantewaa
1900年に大英帝国の侵略に抵抗した皇后。アシャンティ王国抵抗の象徴。
敗戦後、セイシェル島に流刑となり、余生を過ごした。
ガーナの今
Galamsey
ガーナはアフリカで1位の金産出量を誇る。昨今中国業者も含め、違法採掘が進行し大きな社会問題となっている。
川のそばで土砂を掘り起こし、そこに水銀を混ぜて金を抽出するのだが、この水銀が猛毒で、川の魚や飲み水を汚染し、近隣住民に深刻な健康被害をもたらしているのだ。
例えば、Kumasiの場合、Kumasi圏内で採掘された金の1/3を王様に献上することになっており、「違法」とはいえある意味公権力が事実上認めている複雑な構造になっている。
農業
カカオ豆、カシューナッツなど様々な農作物があるものの、農家の搾取は止まらない。
例えば、カシューナッツは、
農家の卸値が6,000円/袋(100kg)。
日本でカシューナッツを100kg買うと、末端価格で20万円。どれだけ中間搾取が激しいかがわかります。
まとめ
ガーナでの滞在で一貫して感じたのは、統合や調和を大切にする精神である。それはガーナ人自ら口を揃えて言っていたこと、また工芸品にも人が手を繋ぎ輪を作ったものなどがあったこと、それから実際西アフリカでは突出して治安が良いことに現れていると感じた。
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