ジャパネットのCMに見た広告の本質

短めですが。

先日テレビを流し見していたらふとジャパネットたかたのCMが流れてきた。
この時期に何の商品が紹介されるのかと思い見ていたら、意外なものが紹介されて驚いた。

手洗いの方法だった。

そのCMではT.M.Revolutionの西川貴教さんの「ハッピーバースデー」のアカペラとともに、手洗いの方法が紹介されていた。

一企業がテレビ局から枠を買い取り流したCMだ。
普通ならこの機に乗じて、例えば空気清浄機であったり、エアコンの買い替えだったりを宣伝したいはずなのに。

ただこのCMは商品以上のものを視聴者に届けている。
調べてみたらこのCMが企画されたのは3月17日で、4月には放送がスタート。
タレントは有志で無償出演しており、ジャパネット側からメッセージの内容は指示せず、本人の率直な想いをという依頼だったそうだ。
参考 : https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200501-00000002-mynavin-ent

確かにCMは企業の製品やサービスの素晴らしさを視聴者に届けるものだが、ジャパネットが届けたのは企業の精神そのものだった。

たった30秒の間にジャパネットたかたという企業がどういうものかが十分伝わったし、仮に他の企業が続いてもジャパネットの二番煎じにしかならない。
それだけのことを超短期間の間に企画、作成、放送までしたのだから本物だ。

久しぶりにCMを見ていい気分になった、そんな日だった。

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