英文法解説「few と little の使い分け」
こんにちは。
前回は可算名詞と不可算名詞の違いと、manyとmuchの使い分けについてまとめました。
今回はその続きで、「少ない、少しの」を意味するa fewとa littleの使い分けについてまとめていきたいと思います。
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a fewとa littleの使い分け
先にも述べたように前回は可算名詞と不可算名詞をまとめさせていただきました。
今回の解説は前回記事の内容を前提として行っていきますので、未見の方はそちらを理解されてから読まれることをお勧めします。
a fewとa littleはどちらも「少ない、少しの」という意味になります。
その違いですが結論からいうとa fewは可算名詞に対して使われ、a littleは不可算名詞に対して使われます。
前回の例文を使って書き換えると以下のようになります。
I have a few English books.(英語の本を数冊持っています)
I have a little money.(お金を少し持っています)
前回のmanyとmuchの違いさえ抑えていただけていたら、こちらはスッと入ってくると思います。
しかしこの2つがややこしいのが、さらに別の使い分けがあるということになります。気になっていた方もいるかもしれませんが、「少しの、少ない」という意味になるのはa fewとa littleです。必ず冠詞のaが必要になります。
このaがあるかないかで全く意味が変わってしまうので、次項でそちらを紹介していきます。
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fewとlittleの使い分け
ではaがなくなるとどうなるかなのですが、fewとlittleは「ほとんど~ない」という意味になります。
つまり冠詞のaがなくなることで文章が否定文になるということです。
先ほどの例文からaを抜き取ると以下のような意味になります。
I have few English books. (英語の本をほとんど持っていません)
I have little money. (お金がほとんどありません)
fewとlittleの使い分けはaがついている時と全く同じで、可算名詞にはfewを、不可算名詞にはlittleを使います。
また、このようにnotを用いないで否定文を作る語を準否定語といい、いくつかの種類があるということも知っておいて下さい。知っていないと文全体が否定文であることに気づかずに捉えてしまい、読解で失敗してしまいます。
少し特殊な使い方ですのでいくつか例文を載せておきます。
Little is known about the scientist.
(その科学者については、ほとんど知られていません)
He has few books in the study.
(彼の書斎にはほとんど本がありません)
There is very little wine left in the bottle.
(ボトルにほとんどワインは残っていません)
Few people have claimed that mountain before.
(以前にその山に登ったことのある人はほとんどいませんでした)
Jane showed little interest in Japanese comics.
(ジェーンは日本の漫画にほとんど興味を示しませんでした)
準否定語については近々まとめたいと思います。
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noの使い方
fewとlittleを勉強する際にセットで教えられるのがnoの使い方です。
notと混同されやすいですが、noは「全く~ない、1つも~ない」という意味で名詞に対して使われます。
しかし個人的には「全く~ない、1つも~ない」と覚えるよりも「0個の」と覚えた方がしっくりくる気がします。
例えば"I ate no apple."を直訳すると「私は全くないリンゴを食べた」となり、少しややこしいですよね。しかし「0個のリンゴを食べた」と考えれば「リンゴを食べなかったと」理解しやすいと思います。
他にも例文で見てみましょう。
I have no classes today. (今日は授業がないんだ)
He has no sisters. (彼には姉も妹もいない)
I have no money with me now. (今持ち合わせがありません)
例文を見て気づかれた方もいるかもしれませんが、noは可算名詞にも不可算名詞にも使うことができます。また、可算名詞に使う場合は単数形でも複数形でも使うことができます。
そして最後にもう1つ、noは"not~any-"で書き換えることができるというところまでセットで覚えておいて下さい。
先ほどの例文で書き換えると以下のようになります。
I don't have any classes today. (今日は授業がないんだ)
He doesn't have any sisters. (彼には姉も妹もいない)
I don't have any money with me now. (今持ち合わせがありません)
このように可算名詞と不可算名詞によって使い分けるもの、どちらにも使えるものとありますので前回の記事とまとめて覚えておくと便利です。
Q1. "I'm thirsty. Is there anything to drink?"
"Well, there's ( ) apple juice in the refrigerator."
1. a few 2. a few of
3. a little 4. a little of
Q2. Japan has ( ) oil and therefore is almost entirely dependent on imports.
1. a little 2. few
3. little 4. small
Q3. My grandmother's house is nice, but there ( ) furniture in it.
1. are a few 2. is a lot
3. is too much 4. are too many
Q4. Jack and Jill kept talking during my lesson. I told them to stop, but they didn't pay ( ).
1. an attention 2. any attention
3. attentions 4. some attention
Q5. Every time I turn on the radio, I hear the same thing. I've heard so
( ) news about the scandal that I am sick of it.
1. few 2. little
3. many 4. much
Q6. I wish Rob would give me ( ) about his university.
1. an information 2. some information
3. many information 4. some more information
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まとめ
さて今回のまとめです。
また前回からの内容も含めてまとめた表を載せておきますので参考にお使いください。
・a fewは可算名詞に、a littleは不可算名詞に使う
・fewとlittleは「ほとんど~ない」という否定の意味になる
・noは「全く~ない、0個の」という意味で、可算不可算どちらにも使える
・noは"not~any-"で書き換えることができる
最初はどっちがどっちか混乱しますが、問題を頻繁に解いているうちに慣れてきますので頑張って覚えましょう!
解答
Q1. 3
Q2. 3
Q3. 3
Q4. 2
Q5. 4
Q6. 2
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