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理想のベッドを作りましたよ

自慢

私はなぜDIYしなければならないのか

ホントはホントにやりたくない

そもそもやりたいことではなくて、できることならお金で解決したいと思っている。
時間はかかるし、何より疲れる。電動工具をたくさん持っているわけでもないので、肉体的な疲労が大きい。特にやすりがけ。腰は痛い、手首は痛い、腕は痛い。これ自体は苦役でしかないし、楽しめるほどおおらかな性格ではない。
お金は労力や時間と交換可能なこともあるので、そういうときは積極的に検討すべきだと思う。時代はタイパ。

理想郷は非売品

売っていないものを買うことはできない。富豪ならオーダーメイドということもできるのかもしれないが、私は富豪ではない。
ベッドなんていくらでも売っているというのは間違い無いのだが、しかし私が心で欲しくなるベッドはどこにも売っていなかった。
売っていないなら作るしかない。

凝り性という罪、DIYという罰

つまるところは完璧主義なのがいけない。
ちょっとした不満、些細な欠点に目を瞑ってやれない限りは、欲しい家具なんて世界中の店をひっくり返しても出てきはしない。
しかし私にはそれができない。凝り性を根っこからどうこうできる気がしないし、したいとも思えない。もう仕方がないのだ。仕方なしにDIYするほかない。凝り性罪、DIY終身刑。

いくつかのオーダーと設計

既製品の何がいけないのかと言えばいろいろだが、そのいろいろが一つでも混じっていると買いたくなくなってしまう。そういう不満点の逆がそのまま欲しいベッドのオーダーになった。
私はすべてを満たすベッドが欲しい。

ヘッドボードはいらない

ヘッドボードがあると壁が隠れ、圧迫感が出てしまう気がする。ただでさえ手狭な部屋で一人暮らし。すっきり見せる工夫が必要。
寝転ぶ向きが固定されてしまいそうなのもいただけない。夜は概ねどちら向きで眠るか決まっているものの、ちょっと寝転ぶときなどに違和感なく自由でいたい。
もちろんフッドボードもいらない。

あったらあったで便利そうだけどいらない

ローベッドで天井を高く

ヘッドボードをなくすのと同じ理由で、天井を高く見せるローベッドにしたい。
ソファとしての兼用も考えていたのであまり低すぎるのはどうかと思いもするが、座面高の使用感がちょっと想像つかなかった。

流石にここまで低いとロボット掃除機が使えないのでNG

周囲に余白を

いわゆるステージベッドとかプラットフォームベッドとかいうやつで、上に置くマットレスよりひと周りフレームを大きくしたい。フレームの上面はツライチで繋げ、周囲15cm~20cm程度の余裕を確保する。
こうすることで小物を置けたり足を置いたり、いろいろと活用できると思う。ヘッドボードをなくした分の機能性をこちらで補う。

余白があるとすごくいい

無垢材製

余分にはみ出す箇所があるということは、素材がより見えるということ。特に手に触れる質感も考えれば、ぜひとも無垢の木を使ったベッドがいい。
そのほかにも無垢材には調湿効果があり、湿度が高い時は湿気を吸い、低い時は湿気を放出して空間の湿度を一定に保つのに役立つ。らしい。

寝台面の板には無垢のパイン集成材を使ってみる

ロボット掃除機ファーストな脚

最近ロボット掃除機を購入した。
ローベッドのよくないところは下を掃除しにくいことらしいが、きちんとロボット掃除機が通過できるなら完全無欠ということになる。既製品でかなりいいなと思っても脚が板を通したもので惜しい気持ちになった。これではロボット掃除機ファーストではない。丸脚で通り抜けできるものがマスト。

こういう脚だとロボット掃除機が通り抜けしにくい

名付けて

「ロボット掃除機対応ヘッドボードレスプラットフォームナチュラルローベッド」です。

制作過程

木材を買う

パイン集成材とブレーナー材のみ使う
売られている定型サイズでカット不要の設計

オイルを塗る

しっかりやすりをかけてからオイルを塗る
数日間オイルの臭いが取れなかった

脚を取り付ける

モノタロウで購入したスマートレグ×6をビス止め

組み立てる

脚をつけた補強材の上に集成材を載せて
ビス止め

完成!

ベッドの脇に置きたいものって意外に多い
ロボット掃除機もスレスレで通れている

最高の出来栄え

実際に使ってみるとほとんどの目論見が成功していてよかった。個別でなら既製品にもある各要素が一つにまとまっているので満足度が非常に高い。
作りながら耐久性・対荷重の心配をしていたが、厚めの木材にしたおかげかびくともしない(寝台面の板は18mm,補強のフレームは30mm)。
もし軋んだり歪みが明らかなら脚を足すつもりだったけど、当面その必要はなさそう。

自分で作る良さ

時間はかかるし疲れもするが悪いことばかりではない。良いものができたらちゃんと嬉しい。これでもうベッドを作らなくて済むのも喜ばしい。
世界でひとつという言葉に惹かれはしないが、自分専用と言われれば魅力を感じる。私だけのベッド、完全無欠。

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