新説『恋人がサンタクロース』という歳の差百合文学
山下達郎の『クリスマス・イブ』と並びクリスマスの大定番で、冬の時期には嫌というほど街に流れている。そんな往年の名曲、松任谷由美の『恋人がサンタクロース』。あまりにも流れすぎていて、歌詞を聞き流したままこれまで生きていたことに、クリスマスイブの夜に気づいた。
例えば季節に合わせてカラオケの選曲を決めるのが旬の時期の食材を選ぶのと同じように、歌詞を読みながら曲を聴くのも料理をよく咀嚼して風味を楽しむようで趣深いものがある。これまでろくに噛まずに飲み込んでいた名曲がこのままではも