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【金沢】あの「松井サブレ」が生産終了とな

金沢旅行の最終日。お土産コーナーを覗いていたら、とあるお菓子が目に留まった。それは「ホームラン松井サブレ」。親が金沢出張に行った際に、何度も買って帰ってきてくれたお菓子だ。

なんだか懐かしいな。そう思って近づいてみると、衝撃の事実が発覚した。
「生産終了、在庫限りです!」
あの、いわば「思い出の味」が消えてしまうというのだ。

「松井サブレ」とは、元・大リーガーの松井秀喜氏をモデルとしたサブレのことだ。松井氏が金沢市にほど近い能美市(旧 根上町)出身であること、そして、発売元である前田製菓の創業者が松井氏のファンだったことから誕生したという。野球ファンでも、また松井氏の熱狂的なファンというわけではない僕だが、見た目のかわいらしさとサブレのおいしさで、父が買って帰ってくると喜んで食べていた。

しかし、そもそもなぜ、生産終了なのだろう。
少し調べてみると、すぐに北國新聞の記事がYahoo! ニュースで確認できた。

「松井サブレ5月『引退』 ゴジラ、メジャー、ホームラン… 名を変えながら愛され31年」(北國新聞、5月31日)

どうやら、生産するための機械の老朽化によるものらしい。
「松井サブレ」の正式名称は松井氏の状況に合わせて変化していたようだが(「ゴジラ松井サブレ」→「メジャー松井サブレ」→「ホームラン松井サブレ」。父が買ってきていたのは「メジャー松井サブレ」だった記憶がある)、なんと31年間もの間、生産されてきたという。お菓子業界に詳しいというわけではないのだが、30年間愛されるお菓子、というのは素人なりとも愛されてきたお菓子だとわかる。

金沢土産にはおいしいお菓子がたくさんある。お土産屋さんにも大量のお土産が並んでおり、どれにするか迷ってしまうほどだ。だからこそ、流行り廃りはあるものだし、それを都度気にすることは難しい。しかしながら、親が買って帰ってきてくれた「思い出の味」はどこか「特別感」があり、消えてしまうというのは少々寂しく感じる。残すことはできないのなら、そして、たまたま今見つけたのなら、これは今買うしかない。そう本能が叫んでいる。

実は親へのお土産はすでに買ってしまっていた。「加賀棒茶」と、「五月ヶ瀬」。どちらも親がよく買ってくれていたものだ。ただ、考えるより先に、先に手が動いていた。念のため賞味期限を確認した後、「松井サブレ」をサッと手に取ると、レジで支払いをし、カバンへと大切にしまった。

お盆に実家に帰った際、親と一緒に食べるのが今から楽しみだ。
※ 今回のバナー画像は「松井サブレ」の一部分です。

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