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#建設女子 家業に戻るまで_Vol.02

大学卒業後の就職先として選んだ会社は、長野県に本社を構えるリゾート運営会社だった。

たまたまpodcastで聞いた会社に興味を持ち、調べていると、タイミングよく学内で会社説明会が行われることを知り、話をきいたのがキッカケだった。とてもフラットな組織に、ただただ楽しそうだと好奇心をそそられた。

初めての職場は、山梨県内の施設

大分県民からすると、関東と聞くだけで都会だと思っていたけど、関東も自然豊かな場所があるのだと知った。社会人初日。

私が就職した会社は業務の効率化を図るためにマルチタスクをできるスキルを習得することが求められていた。そのため新入社員1年目は、OJT期間のため、1年間で3カ所を巡る。
1カ所目に配属になったのが、「イタリアンレストラン」の厨房だった。

今思うと、りんごの皮くらいしか剥けない(しかも分厚く剝いちゃう大雑把な性格)私を受け入れてくれたユニットの苦労を考えると、頭が下がる思いだ・・・。

憧れの地「京都」での生活

入社して半年経った頃、京都に新施設の公募が始まった。観光といえば京都でしょ。と、いつもの軽い気持ちで応募して、ありがたいことに開業メンバーとして京都の施設へ赴任することができた。

接客・客室清掃・そば打ち(根性ありそうだからか?数名の男性スタッフの中、女性は私一人だった)などの通常業務に加え、
フロント責任者、シフト作成、魅力開発、取材対応など、さまざまな業務を経験させてもらえた。

2011年3月11日

出張中だった支配人から「東京で地震が起こったようだ。」その一報を受けた私は、チーム内で情報を共有していると、
その時担当していたカナダからのメディアチームが館内に戻るや否や
「かなえ、これを見て!」と見せてもらった画面上の映像に、言葉を失った。映画のようなことが実際に起こっている。

今まで自由奔放に生きてきた私にとって、2011年3月11日の出来事は、周りの人や家族の大切さに気がつく大きなキッカケとなった。





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