エレパレ
遅ればせながら、エレパレを観ました。
なんというか、どこに行っても何歳になってもイタい連中はいて、我こそがヒエラルキーの頂点ぞ!と言わんばかりに仕切る奴、そいつにヘコヘコする奴、ただただ楽しいことがしたい奴、たまたま席が前後だった奴ら、ひょんなことから社会ではグループが作られて、そのグループ内でしか通用しないノリがあって、それを周りで羨ましがる奴や毛嫌いする奴、怯える奴。万国共通なんだなぁ、と思った。
グループ本人たちとクラスメイト、先輩や後輩、独り歩きしてどんどん大きくなるグループ名。目線が変わるだけで何もかもが変わる作品。
お笑い好きじゃない人でも楽しめると思う。
気になる方は是非に。
まあでも楽しそうなグループ集団だから、クラスの一軍にいるから、と言ってそれだけで「きもちわりぃ〜」と嫌な目を向けるのは安直すぎるかな、と。悪いだけの人間は居ないのよ。もちろん良いだけの人間も居ないけれど。
結局ヒエラルキーというものは周りが作り上げてしまうものなのかな、と思う。見た目や才能を妬んで、勝手に少しずつ蓄積されて。
私はヒエラルキーの上に立っていた人間で、その上クールで怖そうな見た目から何でもかんでも事件の主犯格だと疑われる人間だった。けれど、本当はそうじゃなかったりする。そういう奴ほど繊細で、話してみると意外にいい奴だったりするのだ。
要するに人それぞれ平等に、事情や気持ちがあるのだ。
グループに入ってても心の奥底ではバカじゃねえの、何よこれ、と思っている奴も一人や二人いる。実際に卒業した後、コロリと態度を変えて「本当は一ミリも楽しくなかった」と言ってくる奴もいたし。
人生はその場凌ぎで、欲を満たすだけのものなんだろうよ。