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サカナクションと踊った夜
2024/5 /3
SAKANAQUARIUM 2024 "turn" inマリンメッセ福岡
初めてサカナクションのライブに行ってきたので備忘録を付ける。
サカナクションという存在を初めて知ったのは2011年『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』だった。
なんかやばい人たち出てきたな(褒め言葉)と当時衝撃を受けた。
存在や王道の曲は知っているもののライブに行ったことがなく、ナンバーショットやワイルドバンチなど夏フェスに行った時でさえも、帰りの混雑を避けるために惜しみながらも毎回大トリを飾るサカナクションを横目に帰っていた(ごめんなさい)
それでも赤字になろうとも音響や演出にこだわるサカナクションのライブはずっと気になっていたのでいつか生で聴いてみたいなと思っていた矢先、二年ぶりのツアーが発表された。
これは行くしかないと、サカナクションが好きな友人に声をかけたところ快諾。
イープラスにチケットをご用意されたことがない私のせいなのか抽選は見事落選続きだったが、最後の最後にようやく当たって安堵した三月頭。
しかしこの後チケットの完売まであと二ヶ月かかることを私たちは知らない。
全部博多どんたくのせい。
その後かなり早めに前乗りした一郎さんのラジオはしご祭りのおかげで福岡二日目は見事SOLD OUTとなった。
ちなみに今回はアルバムのツアーではなかったので、ライブに行けるとわかった日からサカナクションを予習する日々。おかげでわくわくがどんどん募る。
待ちに待った5月3日。
どんたくで人がごった返す街をくぐり抜け、まずは物販に向かう。
今回グッズは事前受付となっており、ランダムに抽選されLINEで整理券が配布される仕様。
当日割り振られた時間に会場に行き、自分の整理番号が回ってきて入場可能になるとQRコードが表示されるようになっていた。
これがとてつもなくスムーズで、(整理番号が14時開始枠の中でも比較的早い方だったこともあり)会場に着いてからグッズを買い終えるまでおそらく5分程度。
物販のために朝7時から並んだこともある昔の私が知ったら泡吹いて倒れそう。
今後どのライブでもこのシステムを活用してほしいと切に願う。
あとサカナクションのグッズ安くてシンプルでお洒落。
いよいよ…
開演30分前。
今回はスタンドだったのでゆっくりと席に向かう。
人生初めてのマリンメッセのスタンド。
傾斜があるおかげで視界良好。楽しみだな〜とわくわく。
開演5分前。
わくわくがそわそわに変わる。
開演の18時ちょうど。
会場に流れていた音楽がかわり、会場が静かになり、その時を待った。心臓バクバク。
それからはもうあっという間だった。
1曲目のはじまりで音がドン!!!!っと爆音で響き、体が揺れた。
このツアーではスピーカーの配置を増やして音響的な死角を減らすオリジナルシステムSPEAKER+を導入しているらしい。
一郎さん曰く「すごいお金かかった」だけあってこれまでのライブで体感したことのないものだった。
全身で音を浴びるとはまさにこのこと。
音響はもちろん演出や照明も噂通り凄まじかった。
どの席でも楽しめる。
よく行くバンドたちのライブはほとんどが暴れる感じでモッシュ、サークル、ダイブ(は絶対しない)は当たり前、時にはライブハウスの最前列でダイバーたちから必死に自分の頭を守り続けたり、ウォール・オブ・デスの中央で死を覚悟したこともあった。
ただサカナクションは違う。
踊り狂うのだ。
まわりの魚民たちの動きを見て、見よう見真似で踊る、躍る、歌う、躍る。
MCがないおかげでスタンドなのに途中で座ることもなくひたすら躍る。
体揺らす程度だろうしタオルいらないかなと思っていたが開始5曲くらいでタオルの必要性を感じ、次の日ヒラメ筋が痛かった。
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本当にずっとずっと楽しい夜だった。
なんでもっとはやくライブに行かなかったんだろう。
終演後楽しすぎて語彙力が「やばい」「すごい」くらいしかでてこなかったのが悔しい。
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帰りは言わずもがなサカナクションを聴きながら帰路に着いた。
ライブから二日後。
NHKで一郎さんのドキュメンタリーが放送されるとのことで、ライブの余韻からまだ抜け出せてない私は見るとこにした。
鬱病を患っていたことは知っていたが
今回のツアー、リハすら来れない日もあるほどかなりギリギリの状態で挑んでいたことに驚いた。
鬱病は好きなものから順にできなくなる。
自分には音楽しかないと言っていた一郎さんが一時期は歌えない、ギターも見たくないほどだったという。
そんな彼らがまたステージ立ってくれたのは奇跡なんじゃないかと思いながら番組最後に流れたミュージックで泣いた。
戻ってきてくれて、復活してくれてありがとう。
復活ライブに行けたこと本当に幸せだとより思った。
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また次ツアーがあったら、迷わず絶対行こう。