星と月
周りに居る人で自分が変わるってよく言う。
だから一緒に居る人を「選ぶ」。
って言ったら少し嫌な言い方だけど、みんなそうしてる。
嫌いでも、楽しくなくても、合わなくても、グループに属さないといけないムードは女の子特有のものだね。
女の子は常に不安定なコミュニティのなかを毎日過ごしている。
幸い私が気を遣わない友達とお昼ご飯を一緒に食べられているのも、私が「選んだ」って考えるとピンとこない。
でも、私は凄くセンスがいい。
特にひとりだけ、
お互いのことを分かりすぎてる親友?相棒…?
どの言い方もしっくりこないな。
言うならば、松本大洋の『ピンポン』に出てくるキャラクター。
ペコとスマイル、そんな存在。
私たちはそんな感じなのだ。
すごく気が合うし、共通項がたくさん。
趣味も一緒。というか、価値観とか全く同じ。双子。ほぼ私。
テレパシーみたいに何も言わなくてもお互いの考えてることが分かる。同時に同じこと話し出して、その度「また同じこと言ってる!」って笑う。
私たちは当たり前みたいに趣味の話をベラベラ話す。
だけど、よくよく考えてみると自分の好きなものの話ができて、それを分かってもらえるって貴重なこと。この嬉しさは何にも変えられないなぁ。
新しいことを教えてもらって、私も教えて、大袈裟な言い方かもしれないけど、「世界が変わるってこういうことか…!」
それは、バーン!って自分の中の 今まで が、全部ぶっ壊れる感じ。
一緒にいると毎日がぶっ壊されるの連続。
物凄く楽しい。
そして物凄く大切にしたい。
同じ方向を向いて本気になること、
嬉しい、悔しいを共有すること。
音楽や映画の話をすること、
一緒にこそこそイタズラをすること、
いつまでも終わらない話をすること。
全部全部。
その時間だけは永遠的。
月みたいに、そっと近くに居てくれるお陰で、
星みたいに、私の毎日はキラキラしてるよ。