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私とわたモテの思い出 

ガンガンコミックオンラインで連載されている「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」通称『わたモテ』は連載12年目に突入しました。

私はマンガ好きと言えるほど詳しくないのですが、結構長期連載の部類だと思います。同期には同じ掲載媒体の「月刊少女野崎くん」や週刊少年ジャンプの「鏡の国の針栖川」などがいますね。

なにが言いたいのかというと、わたモテにハマったときから、かなりの時間が経ち、私もそれなりの年齢になってしまったということです。

そこで、『わたモテ』との出会いから現在までをコミックスと共に振り返っていこうと思います。多分、同年代で『わたモテ』にハマった人なら共感してくれる人もいるのではないでしょうか。



1 わたモテとの出会い


初めて『わたモテ』と出会ったのは、中学一年生の時でした。

当時はエヴァが好きということもあり、オタク男子という扱いを受けていました。しかし、私の家はBSも映らない、ネット環境もないという、かなりアナログな家だったのでアニメなんて地上波しかみていませんでした。
金曜夜の「ドラえもん」「しんちゃん」土曜朝の「ポケモン」
日曜夕方の日5枠と「ちびまる子ちゃん」「サザエさん」くらいだったと思います。

エヴァは近所のゲオの中古本コーナーで立ち読みしてから好きになっただけで、詳しい作品はエヴァだけというかなり偏った中学生でした。

そんな私なので、同級生から「おススメのアニメはある?」と言われたら本当に流行ってるアニメを言えず、「エヴァ!!」としか言えませんでした。

(ちなみに、当時流行っていたアニメは『わたモテ』の他、「進撃の巨人」とか「サーバンドサービス」、「キルラキル」でした。)
2013年アニメ : 作品情報一覧 - アニメハック (eiga.com)より


このままでは、オタクというアイデンティティが消えてしまうと感じ、従兄弟に「いま流行のアニメはなに」と聞きました。

そのとき知ったのが、『わたモテ』です。

当時の私は、「とある科学の超電磁砲」をなんとか知ったぐらいの知識だったので、【オタク=長いタイトルのアニメ】を知っているでした。

『わたモテ』はそんな私にとってこの上なくピッタリな作品だったのです。

早速、地方在住中学生オタクの聖地「アニメイト」に行き、わたモテを買いました。お金は、親に友達と遊びに行くと言って貰った額から払いました。


購入した『わたモテ』

最新刊が4巻だったこともあり、初めて最前線まで語ることができるマンガを手に入れることができました。

ちなみに、当時の『わたモテ』の値段は税抜き476円でした。最新23巻が税抜き600円と考えると、かなり物価高が進んでいますね。
痛いですね、これは痛い。現代の中学生オタクとかは、マンガやグッズ集めをするとき大変なんだろうなぁと感じてしまいます。

2 わたモテを始めて読んだ時の感想


初めて読んだときは、かなり驚きました。そして、めちゃめちゃ笑いました。

なんて言えばいいのでしょうか、『わたモテ』に描かれている笑いどころや、シチュエーションそのものが全くの未知だったので、かなり衝撃を受けたというのが一番でしょうか。

当時は、JKという単語を知らなかったし、中学1年生からすれば高校生なんてまだまだ先の世界だったので、どこか非現実的な話のように捉えていました。『わたモテ』を日常モノ・学園マンガというよりも、ある種のファンタジーという感覚を持っていたと思います。
加えて、もこっちに憧れのような感情も抱きました。

もこっちは結構強い女性なんですよね。
これは、現在までも一貫して描かれていますが、一体何が強いのか。

私が思うに、現実世界と自分の世界を上手に切り分けて、何だかんだ人生を楽しんでいるんですよ。加えて、ボッチで中二病みたいな言動とか妄想をしてるんですけど、根っこは前向きな人なんですよね。そこが強い女性だと思うポイントです。 (男性目線の感覚なのでズレている可能性があります)

当時の私は、学校と部活で友達とお喋りしたり、遊んだりしてましたが、
純粋な自分一人の時間で楽しむという行為が出来ていなかったと思います。
ゲームはしてましたが、もこっちのように、ゲーセンのゲームを極めていたり、カフェやブックオフ、声優イベントに行くなど、行動力を伴うような活動はできていませんでした。

まぁ、中学生なんてそんなものだとは思いますよ。

だからこその憧れがあり、一人で遊んだりすることがまだ怖かった自分からすれば、『わたモテ』で描かれる「もこっち」の放課後の時間や部屋での時間、休日はけっこう羨ましかったですね。

ここまで趣味全開で生きてけるようなオタクになりたいなと思いましたよ。

要するに、当時の私が見ていた「もこっち」は、痛々しい日常を過ごしていたと同時に、羨ましい生活を送っていたんですよ。こんな生活をしている人がいると思うと自分もこんな風にゲームしたり、一人でカフェ行って気ままな時間を過ごしたいなぁって思ってました。

3 「もこっち」への共感


『わたモテ』が好きな人のほとんどは、「もこっち」に共感する部分があると思います。多分。

4巻まで読んだときも、「分かるー」と思う所が私にもありました。

ちょっと上げていこうと思います。

① 授業中に妄想すること
② 妄想するのが好きということ
③ マラソンが得意ということ
④ 体育のときに空気になること
⑤ おしゃれな飲み物の注文とか分からないこと
⑥ なぜか周りとズレてしまう などなど

中1のときの私が持っていた不満とかモヤモヤを「もこっち」が代弁してくれたり、面白い言葉で不満を昇華してくれたりしました。
「社会不適合者」という当時の私が初めて知る単語を話すなど、ネット環境が親のスマホだった私からすれば、リア充を面白く叩いたり、自虐したりと、当時のネットの声を知ることができたような気持になれたんです。

まぁ、ちょっとズレた言葉も書いちゃったんですけど、「もこっち」の特徴と一致する所とか、なんか上手くいかないと思う自分の環境と被る描写の中で悪戦苦闘する「もこっち」に当時の私は共感しちゃったんですよ。

だからこそ、図書館での土下座や雨宿りの痛々しいシーンで脱落することなく全部読めたんだと思います。

『わたモテ』は痛々しいシーンが序盤にあるから、バレンタインあたりの時も友達に進めても、「読んでてキツい」と言われて返されたりしましたね。

でも、そのシーンもどこか共感できちゃうんですよ。緊張しちゃって普段やらないのに、なぜか大胆になって後からすっごく恥ずかしくなることとか、余計な嘘ついてそのツケが回ってきて、突飛な行動しちゃうとか、私は結構ありました。それが『わたモテ』なんですよね。

ちょっと長くなったので、いったんここで終わって、
コミックスごとの振り返りとかは、また次回やろうと思います。








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