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子どもに笑顔で向き合いたい。小学校教諭からの転職ストーリー|社員インタビュー#3

日本教育協会には、教育業界の経験を活かして中途入社をした社員も多数在籍しています。今回は、小学校教諭から代々木個別指導学院のスクールマネージャー職にキャリアチェンジした髙橋さんにインタビュー。

小学校教諭のときのご経験や子どもに対する想いについて、熱く語っていただきました。

人物紹介|髙橋希さん
2020年4月入社。溝の口校 スクールマネージャーを経て、現在は運営部で採用担当。山登りとフルートが趣味。毎朝フルートを吹いてから出社するのが日課。


理想と現実のギャップに悩んだ小学校教諭時代

ー小学校教諭を目指したきっかけは何でしたか?

私には弟がふたりいます。小さいころから弟や近所の子どもと一緒に遊ぶことが多く、「面倒見がいいね」と言われていました。小学校の卒業文集で「将来いいお母さんになりそうランキング」という項目があり、私の名前が挙がったこともよく覚えています。知らず知らずのうちに、子どもと接する機会の多い幼少期を過ごしました。

高校時代、進路を考えるとき「子どもと関われる職業に就きたい」という思いが湧きあがりました。それと同時に「食べ物が好きなので、食べ物にかかわる仕事もいいな」と考えたんです。

もし食べ物の道に進むなら、料理をつくるのは得意ではないから調理師より管理栄養士がいいかも!と思う一方で、管理栄養士になった後に、子どもと関わる小児科を目指すのはハードルが高そうだな、とも考えたんです。

しかし、小学校教諭を目指せば子どもと関われるだけでなく、調理実習で食べ物に関われるじゃないか!と気付きました。そんな理由で教員免許を取得し、新卒で小学校教諭になる夢を叶えました。

ー小学校教諭として、どのようなスケジュールで働きましたか?

就職後、私は小学2年生の担任になりました。小学校教諭は、とにかく朝が早くて夜が遅い職業です。毎朝生徒が来る前に登校し、生徒が下校した後は職員室にこもって夜まで会議や授業の準備、事務作業に追われていました。

また、小学2年生の担任は国語、算数、生活科、音楽、体育など、非常に幅広い科目の授業をすべて担当します。そのため、出勤後はその日の授業やプリントの準備をして、登校時間になったら生徒たちを迎え入れて朝の会を開始。その後、昼食と掃除を挟んで午前4限・午後2限の授業を行います。

6限まで授業を無事に終えたら、子どもたちは14時半ごろに帰宅。生徒が帰った後の教室点検を済ませたら、15時ごろから夜までひたすら会議や事務作業に取り組むスケジュールでした。

ー忙しい日々を、どのような気持ちで過ごしていましたか?

正直なところ、毎日が自分の気力・体力との戦いの日々でした。そのため、「いかに今日を平穏に終えられるか」と考えていて、自分の気持ちと向き合う余裕もありませんでした。

長時間労働かつ業務に追われる毎日では、子どものためにできることが限られていました。理想をいえば、「この授業はきっと〇〇が難しいから、板書を工夫しなくちゃ」「きっとこの教科は〇〇さんから質問がくるはずだから準備をしたいな」と考えて、できる限り丁寧に、子ども達のために、心を込めて授業準備をしたいんです。

でも、現実は余裕がなく、短時間で翌日6コマの授業準備をしなければなりません。大した準備ができないうえに、まだ新卒1年目で力量もありませんから、アドリブで授業を進めることもできません。

理想と現実のギャップに悩むなか、あどけない笑顔で「先生、さっきの授業の〇〇が分からなかったから教えて!」などと言われると、「あぁもっと丁寧に教えてあげたかった」「もっと入念に授業の準備をしてから望みたかった」と後悔をする毎日でした。けれど、自分の心と身体は限界で、目の前のタスクに追い付くことさえできなかったんです。

張りつめた糸がプツンと切れた瞬間

ー転職のきっかけは何でしたか?

実は、入社1年目のゴールデンウイーク明けに、声を張り上げすぎたせいか喉を痛めてしまいました。身体はSOSを出していたものの、石の上にも三年というように、今頑張ればきっと後から技量がついてくると信じて踏ん張りました。

でも、初めての夏休みを終えた後、学校の再開を目前としたときに「このまま生徒が来なかったら仕事が捗るのにな」と無意識に考えてしまった自分に気が付きました。このとき、張りつめていた糸がプツンと切れてしまった気がして、「もう無理かもな」と思ったんです。

子どもと向き合うのが本業にも関わらず、生徒が来なければいいなと考えてしまうなんて、自分でも本当にショックでした。ずっと憧れていた教壇に立ったからこそ何とか頑張りたいと何度も言い聞かせましたが、もう限界でしたね。

気合と根性で乗り切ることができない現実を突きつけられ、悩んでいる暇もない日々。

私がもっと、適度に手を抜ける性格だったら乗り越えられたかもしれませんが、性格的には可能な限り子どものために時間を費やしたいタイプ。たとえ夜21時からでも、子どものためにできることがあるなら、何としてでも時間を割こうと思うんです。

こうした背景があり、キャリアチェンジをすることになりました。

自分で引き寄せた「ご縁」

ーどのようにして日本教育協会に出会いましたか?

小学校教諭の仕事を続けることができなくても、やっぱり子どもと関わりたいという気持ちは変わりませんでした。どんなにハードワークでも、子どもが好きという思いは一切揺るがなかったんです。

もちろん、先生になる前には想像もしなかったような、やんちゃな子ども達に手を焼いたこともあります。でも、その子達を憎たらしいと思うことは一度もなく、どんな子でもかわいらしいなと思える。やっぱり自分には、子どもと触れ合える仕事が天職だと感じていました。

しかし、日々の業務に追われすぎて、精力的に転職活動には臨めませんでした。転職エージェントと数社面談したり、転職サイトに登録したりしたものの、求人を探すエネルギーは残っておらず…。

そんな中、とある土日にたまたま日本教育協会のスカウトメールをふと開きました。ほかのスカウトはほとんどスルーしていたのに、まるで自分で引き寄せた"ご縁"のようでした。スカウトメールを見た後すぐに、会社説明会を予約して選考に進みました。

ー選考中に印象的だったことはありますか?

私は対面の会社説明会に参加したのですが、当時担当されていた先輩社員の様子がとにかく楽しそうだったことを覚えています。休憩中に先輩社員が一人ひとりの席をまわって、緊張をほぐすように声掛けをしてくれたのも印象的でした。

また、先輩社員が「今までに1番印象に残った子どもとのエピソード」を熱く語る姿を見て、普段の子ども達とのやり取りが本当に楽しいことが伝わってきたんです。エピソードを話す先輩社員の笑顔がまぶしくて。この会社なら、絶対に楽しく、子ども達と真っ正面から向き合えると確信をしました。

説明会後の選考はどれも楽しくて、選考ステップが進むたびに志望度がぐんぐん高まっていきました。今まで疲れ切った顔で子どもと向き合ってしまったけれど、この会社ならやり直せると信じて入社を決めました。

入社後のスクールマネージャー時代

ー入社後、働き方や子どもとの向き合い方にどんな変化がありましたか?

転職後の働き方や生活は一変しました。日本教育協会は塾業界でも珍しく土日休みの会社なので、平日と土日祝日でオンオフができて、心の余裕がもてるようになりました。また、入社してから気付いたのですが、小学校教諭のときは、日々の仕事が終わらない状態が続いていたので、お休みの日も無意識に仕事のことを考えていたんです。しかし、転職後は休みの日はしっかり休めるようになり、ストレスもたまりにくくなりました。

メリハリをつけて働ける環境があるおかげで、今は、目の前の子どもにじっくりと向き合うことができています。心の余裕ができたことで、子ども達のためにもっとこうしよう!と、前向きな想いが自然と湧きあがるようになりました。

ー入社した後、印象に残っている出来事を教えてください

入社後は、理想通り子どもと真正面から向き合うことができたのですが、スクールマネージャーならではの「大変だったこと」が2つあります。一つ目は、中高生とのコミュニケーションに慣れていなかったこと、二つ目はご父母とのやり取りに苦戦したことです。

前職で担当していた小学2年生に比べると、高校生との会話は少し難しく感じました。しかし、先輩のトレーナーから、「相手は髙橋さんを嫌ってないよ」「周囲に対して素っ気ない態度をとる子もいるよ」と助言をいただきました。アドバイスどおりに声掛けを続けた結果、徐々に生徒が心を開いてくれて、克服することができました。

ご父母とのやり取りは、心配性の性格も重なって、「電話でスムーズに話せなかったらどうしよう」「どんなリアクションをされるのかな」などと考えすぎてしまったんです。ご父母とのコミュニケーション経験がまだ浅かった当時の私にとっては、少しハードルが高かったんですよね。

その後、ご父母とのコミュニケーションも回数をこなすことで無事に克服できました。電話をすると「教えてくれてありがとう」と感謝されることがほとんどだったため、子ども達の様子をもっと伝えていこう!と、前向きにとらえることができました。

自分の頑張りを評価してもらえる社風

ー日本教育協会の魅力を教えてください

弊社は、自分の頑張りをいつも見てくれる安心感があります。頑張りを正当に評価してくれる風土は、日本教育協会の魅力です。

例えば、研修中に塾の特徴や実績をわかりやすく説明するために何度も練習してきて、その成果を発表する場面がありました。いざ初めてのお客様を目の前にすると、ものすごく緊張するものです。無事に入会していただくことができてほっとしていると、なんと私のトレーナーが全校舎にファックスを流してくれました。すると、各校舎から「おめでとうございます」「ここからがスタートだよ!」といったお祝いのメッセージを載せたファックスが、20通、30通も返ってきたんです。

ここまで賞賛してもらえるとは思っておらず、驚き、心が温まる瞬間でした。

他にも、ご父母からお褒めの言葉をもらったことを「問題ノート※1」に記したら、翌週のギャザーMTG※2で「最近、髙橋さんは良い感じだね。先週の話を教えて」と、話題を振ってもらえるのも、弊社ならではの特徴。
他校舎のスクールマネージャーの前で自身の取り組みを話すと、みんながその場で賞賛をしてくださいます。このように、日本教育協会には頑張れば必ず認めてくれる風土が根付いていると思います。

※1:問題ノートとは、日本教育協会の業務日報のこと。日々の取り組みを記入して全社共有をしていて、社長や副社長も全員分の報告に必ず目を通している。

※2:ギャザーMTG:エリアごとにスクールマネージャーが集まって行う社内会議のこと。

ー反対に、髙橋さんが他の社員を賞賛したエピソードはありますか?

先ほどの「問題ノート」にまつわるエピソードがあります。後輩の問題ノートの内容を取り上げて、「〇〇さんの真似をしたらうまくいきました」と発表したことがあります。すると、今度は「髙橋さんは後輩の〇〇さんの真似をしてうまくいったらしいよ」と私の取り組みをMTGでシェアしてくださって、「賞賛の連鎖」が起きたことがあります。

自分の話を他のエリアで取り上げてくれるのは嬉しいですよね。また、私が誰かを賞賛したことを、他の誰かが賞賛してくれる文化はすごく素敵だと思います。こうしてお互いに高め合えるのは、弊社の魅力だと思います。

次は誰かのために頑張りたい

ー今後取り組みたい目標は何ですか?

入社後は自分自身が成果を出すことに精一杯でした。一緒に働いていた先輩がいつも「髙橋さんを表彰台に乗せたい」と背中を押してくださって、ここまで頑張ってこれました。

しかし、徐々に後輩も増えてきたので、これからは私が後輩たちに与える立場になりたいと考えています。いつか、「髙橋さんみたいになりたい」「髙橋さんを超えたい」と言われるのを目指して、他者のために働いていきたいです。こう思えたのは、身近な先輩がいつも私を支えてくれたから。先輩にたくさん支えていただいた分、次は私が誰かをサポートする番だと思います。

ー日本教育協会に応募する方へメッセージをお願いします

幼い頃の夢であった小学校教諭になれたけれど、私は大きな挫折を味わいました。悔しい思いでいっぱいでしたが、今はようやく目の前の子ども達に向き合うことができています。

笑顔で子どもに関わりたい、子どものために働きたい人は、ぜひ勢いよく飛び込んできてください。お待ちしています。

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