ただのアニメ感想【ゴジラシンギュラポイント】

★★★★☆

全13話、難解であった、ひじょうに難解であった。このようにリフレインするほど悶絶に難しかった。ところがだ、わたしは感動した。ゴジラという名の暴君の持つ魅力を知ったのである。今回がほぼ初見のわたしは、ゴジラを悪の象徴であると決めつけていた。だが、絶対悪というレッテルを貼られているように感じた。ただゴジラは生まれてしまったのだ。暴れるしか生きる術を知らなかった。全部、人間のせいでだ。「苦しいよ！」と光線を吐く姿は、何よりもか弱く見えた。そんな悪に対峙した正義のジェットジャガーは幼くも強かった。だから最後の一撃をゴジラに食らわせたシーンには心を動かされた。ある意味どちらも正しい存在である二体が戦い合うのはツラいモノがあり心中では泣いた。オチは哲学的だったが「幸せはもうすでにあなたの手の中にあるよ」とわたしは受信。★5つにしたいが、冒頭の通り難解だったので4つとした。それでも続編を心待ちにしている。