【教材】Excelパワーピボット 7つのステップでデータ集計・分析を「自動化」する本

鷹尾 祥
翔泳社
2019/07/12

 タイトルにパワーピボットと書いてあるので後工程かと思いましたが、Power Queryでのデータ収集・整形、パワーピボットでの集計、追加メジャーの作成、DAX、ピボットグラフでの可視化とダッシュボードの作成まで、一連の流れで体系的に説明されていました。レビュー高いだけあって、わかりやすい内容!理論編では技術要素やツールの可能性を伝え、実践編ではサンプルデータで演習。順を追ってプロセスを学べます。

 一巡して概ねの構造は理解できてきますが、個人的にはスタースキーマやリレーションの部分はもう少し説明が欲しかった。。。演習で順を追うことでサンプルレポートは作れますが、こと実務で使おうとすると、ファクトテーブルは複数になるケースも多いですし。どうリレーション組んだらいいかとか、単発のディメンションテーブルのファイルは分離したほうがいいかとか、細かいところで悩むケースが増えました。DAXも含めてですが、プログラミングと同様、ある程度1000本ノック的に訓練は必要かなと思われます。関数の逆引き的に使うのは難しそうなので、他の本を漁るとします。

 理論編の部分では、集計と分析の違いはハッとする内容。さらにこの本でも表現されているモダンExcelの強みは「定点観測」。作るときに考え、使うときには考えずに更新ボタンを押すだけで、リアルタイム性のあるダイナミックなレポートが入手できる。恥ずかしながらここ数週間で初めて存在を知り、関連書籍を漁って実務の隙間時間を使って触っていますが、非常に可能性を感じるツールです。Power BIも存在は知っているものの、Power Pivotとの違いはあまり分かっておらず。webとか専用ツールとか共有できるところが良いのかな?でももはや汎用の表計算ツールの域を超えてますよね。

 さて、しばらく基礎練ですなー。

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