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商標法 視聴メモ(特別編第3回)知財実務オンライン:「前代未聞!自分たちの商標登録出願に対する情報提供を題材に、 商標の登録可否を検討する」
少し前に、商願2020-68749号に情報提供が来たようです。この情報提供をも考慮した商願2020-68749号の登録要否について、「知財実務オンライン」で討論回がありました。
商願2020-68749号は、商標「知財実務オンライン」についての出願です。情報提供というのは、この商標「知財実務オンライン」は登録されるべきではないという根拠(情報)を特許庁に提供することです。
今回の討論でのポイントは、商標「知財実務オンライン」の識別力の有無です。
識別力が「ある」とされるのは、商標「知財実務オンライン」が、商品やサービスを示す文字として、他と区別(識別)できるもの(表示)である場合です。
私としても、この種の表現が使い回されているのであれば、識別力はないという印象を持ちました。
その他に覚えているポイントは以下の通りです。
(1)識別力の有無は、需要者がどのように感じるかを基準として判断します。考慮すべき需要者の範囲は、指定商品、指定役務で決まります。
(2)商標の使用例の有無は、商標の識別力の有無と関係しません(審査基準)
(3)商標「知財実務オンライン」は造語です。造語だからといって、直ちに識別力があるとされるわけではありません。
(4)商標「知財実務オンライン」は、知財 + 実務 + オンライン の結合商標。これらの3個は識別力が弱いと思われるので、一体不可分です。結合商標の識別の強弱は、類比判断で使うが、分離できるか否かの時には関係ないのでは?
(5)商標では、過去の審決のうち、自分に都合の良い審決をいかにして揃えるかも大切という印象あり。特許とは異なる印象。
(6)登録されたとしても、ぎりぎり識別力ありと判断されたような場合には、商標登録後も、無効にされたり、普通名称化する可能性が高い。また、識別力が低めということは、ブランディング費用もかさむ。
なお、今回の特別編第3回については、ヤマダさんが既に記事を作成しておられます。
また、ひろた選手も記事を作成しておられました
中村先生の記事はこちらです。
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