ヒーヒー言っている/芸人で良かったと思うこと
ちょっとずつやらないといけないことが重なっている。いろんな期限がひたひたと迫ってきていて、さすがにそろそろヒーヒー言っておかないとまずいか、とヒーヒー言い始めている。喜ばしい。ヒーヒー言えるのが喜ばしい。絶対全部モリモリやってやるぞと、息せきながら凛々しい顔をしている。
やらないといけないことが重なる、そんな最中にバスケットボール女子日本代表が、パリオリンピックの出場権を賭けて争っている。我が家でBSが見れて良かった。東京オリンピックで銀メダルを獲った、凄まじい活躍を見せていて、今なお激しく素晴らしく戦っているチームだから、もうちょっとみんなに注目されたら良いのに、と思う。深夜に地上波をぐるぐる回したらたまたま見れるようであって欲しいし、もっというと昼間からみんなで示し合わせて、感想をインターネットに放出しながら見るようであって欲しい。バラエティとかCMで活躍するエブリン選手のハッスルプレイが見れたりとか、そういう熱い要素もある。恩塚監督の仏のような顔を見るのもじんわりと胸が温まる。なにより、バスケって本当に面白い。
やらないといけないことが重なっているから、すぐにはやらなくてもいいことが後回しになっている。Switchのコントローラーがちゃらんぽらんになってからしばらく触れていない。配信を見るばかりで、いっこうにぷよぷよが上手くなっていない。上手くなっていないかどうかも分からない。そんな塩梅だからおそらく上手くなっていない。あんまりみんなとも戦えなくなっている。早いとこ体制を整えて、もっと触りたい。けれどもまあ、触れないぐらいの方が良いのかも、とも思う。それじゃダメだ!とも思う。お笑い以外の人ともっと対戦していきたいな、と思ってから結構経つ。ずるずると沈んでいるのを感じる。どっかでもう一度浮上したい。なんのためにバイトを辞めたと思ってる。もっとぷよぷよをする。
確定申告やらなんやら、残ってる。ヒーヒー言う。強く生きていかねばならない。しっかりとやることやって、地に足をつけた上で、どんどんワクワクしていかないといけない。かっこいいところを見せていかないといけない。モリモリすればするほど、喜んだり安心したりしてくれる人がいる。
R-1の準決勝をとっても楽しみに待ち焦がれている。僕は出ないけど、ともかく楽しみにしている。はっきり報われて欲しいと思う人もいるけど、でもまあそんなんはさておき準決勝というものに本当にワクワクしている。
ここ数年で分かったけど、僕は周りの芸人よりちょっとだけ多く、賞レースの配信を買ってしまっているらしい。ともかく予選の配信というものに食指が動く。FANYにお世話になりまくっている。
準決勝を終えてから、決勝進出が発表されるまでの時間が、人生で最も好きな時間の一つかもしれない。実にさもしいと思う。
芸人をやってて本当に良かった。芸人をやっていなかったら、それぞれのネタに点数をつけて、申し訳程度の「※あくまで個人の意見のため、気分を害されることのなきよう留意されたし」みたいな鼻持ちならないフォローだけ入れて、あれこれ痛々しく的外れな論評もどきをネットの海に流していたかもしれない。
別に今なおそのように嗜んでいる人もいるし、咎められる行為ではないとは思いつつ(思ってないけど)、なんにしたって今以上に賞レースへのさもしさがカンストしていたに違いない。生配信とかしていたかもしれない。進出者予想リストとか作って、「いやー皆さんの予想もコメントしてください」とか言って、特にコメントも無くて、「まあちょっと論評がハイレベル過ぎたか」とかひとりごちて、苦手な酒を煽っていただろうと思う。芸人であるおかげでお酒を飲まずに済んでいる。芸人じゃなかったら採点をして生配信をして酒を飲んでいた。危なかった。
まあそれぐらい、まあ、人生を賭けてネタに臨む姿に、惹きつけられるんだろうと思う。ぷよぷよ最強リーグだって、バスケの代表戦だって、胸熱くなるしその熱さに吸い寄せられる。
だからまあ、一生懸命に戦ってるうちは、そうして消費されるのも致し方ないと思って、ともかく頑張る。よだれを垂らしながら配信を見て、「よだれ垂らしてんじゃねえ」と思いながら配信に映る。
はあ楽しみ。お抹茶さんが楽しくやりきってめちゃめちゃウケますように。あとはみんなが、トラブルなく、めっちゃ面白いネタをやりきれますように。みんなウケますように。