お前の学生時代が知れるよ

2日間の激闘、自分たちが激しく闘えていたかというとちょっと疑問が残るところではあるけれども、めちゃめちゃ感情が乱高下する2日間を過ごして、今朝起きてもなおヘトヘトだった。



先日、中村航さんと対談させてもらえて、ただそれだけでものすごく貴重な時間だったのに、タイムリーに出版された作品をプレゼントしてくださった。2日間の激闘を終えて、ようやっと読み始められた。大事に大事に読み進める。

張り詰めた心がほぐれていくようだ




本を読む集中力が少し落ちているように感じる。

インターネットに触れすぎた。インターネットに触れ過ぎていることに関して、本当に悪びれず、まあこれが僕のスタンスだからなと日々泳ぎ回っていたけれども、そうはいってもやはり、幾分か毒されているものを感じる。いったんそっと距離を置こうと思う。
もう少しこの2日間で激しく闘えていればまだまだどっぷりインターネットに浸かっていたかもしれないけど、まあこれを好機としてもう少し、外の空気とか、街並みとか、生身の人とかを大切に慈しんでいけたらと思う。



ちょうどよく気温が下がりつつある。今日は今日で、まだまだ予断を許させんとばかりにあちぃ日だったけれども、でももう良い。夜は歩ける。秋の受け入れ態勢を整えつつある。本当に嬉しい。

今年も今年で夏が嫌いだという演説を各所で繰り広げてきて、「夏、良いじゃん」「えー寒い方が嫌じゃん」みたいな反論も相応にいただいてきたんだけれども、唯一ぐりんぴーすの牧野さんから「夏が嫌いって、お前の学生時代が知れるよ」と思わぬ角度からのご指摘をいただいた。僕が陰鬱でパッとしない学生時代を過ごしたからこそ夏が嫌いなのだと言うのだった。
まず、僕の学生時代が(良い悪いはさておき)陰鬱みたいなことは全くないんだけれどもそれはそれとして、それに夏が嫌いという部分に関しては一歩も譲らず、学生時代がなんなのだと、そんなの関係なく人が死ぬ季節を愛せるわけがないでしょうと、全く同じ温度で反論ぶちまけることはできるけれどもそれもそれとして、牧野さんからの乱暴な指摘はなんだか嬉しかった。
「お前の学生時代が知れるよ」という、他の誰からも言われなかった暴論が、牧野さんから僕に飛び出したということに、妙なくすぐったさと嬉しさを感じたのだった。大好きな先輩がいて、僕のことをピシャッと決めつけてくれるというのが、とても心地良かった。事務所に大好きな先輩がいるということはとてもラッキーなことだった。

好きな人ともっと触れて、好きな人にもっと決めつけてもらいたいものだ。好きじゃない人(知らない人)に決めつけられることに関しては引き続き烈火の如く怒っていくけれども、でもまあ、インターネットに触れていなければそんなことにもあまり出くわさないとは思う。



これから散歩が捗っていく。どんどんラッキーになっていく。人も、本も、食べ物も、全体的に愛おしくなっていく。どんどん調子が良くなっていく。今日も明日も歩く。どんどん歩く。

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さすらいラビー中田
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