総す括どん2024
過去に準々決勝の結果を見たりだとか、キングオブコントで敗退した日の夜とか、決まって同じ公園に足を運んでいる。ジンクスとか縁起とかそういうのでは全くない(縁起は悪い)、本当に気がつくと家から二駅くらい離れたそこにいる。
誰かと過ごしたい気もするけど誰と過ごして良いか分からなくて、一か八か何人かに連絡するけど捕まらなくて、誰とも過ごさないとなるとそこそこに1人酔いしれることができるロケーションが良くて、室内は嫌で、家はもちろん嫌で、人が多いのも嫌で、なんか分からんけどそぞろに歩き回るうちに毎度毎度同じ公園に吸い寄せられる。
遠くのベンチを囲うように集まる若いグループの男女に目をやり、ああ今この発表と関係なく世界は動いているんだよなという事実に、ちょっと寂しさを感じつつも実はなんだかホッとしているな、みたいなことを感じつつ、その場をうろうろ歩きながら20時を迎えた。
全国の皆さんと同じように、行儀良くTVerの更新を待ち、行儀良く2つのCMを辛抱し、決して動画を飛ばすことなく、じっと、じっと堪えて結果を見た。
エントリーナンバーが3桁だったから、早々には敗退を知り、奇跡的に後から呼ばれる可能性とかも一応信じながら、十九人に一度立ち上がり、今夜も星が綺麗に「うおっ」と声が漏れた。ひとしきり見終わって、受かった人を見て、落ちた人を見て、世間の声(Xなど)を見て、ちょっとLINEを返して、健気に敗退声明を出し、ひとしきりお尻の温もりをベンチに預けてから帰路についた。
悔しいけれども、納得せざるをえない。過去に2回戦とか3回戦で落ちてきた時にはもっとじゅくじゅくしたものを煮やしていた気がするけど、今はそうでもない。
これはもう、うなだれながら、なるたけ爽やかに受け入れるほかない。少なくとも今回の僕たちは、そうしないといけないなあとは思う。
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