ある陸上競技選手の足跡:2006以降:引退後:他選手の活躍に想うこと
引退して12年が経ち、同期でも続けている選手は男女問わず凄く少なくなってきました。それはあくまで「実業団」という枠であり、フィールドを移して未だアスリートとして活躍されている人も居ます。段々共に走ってきた下の学年も減っていきますね。
ほとんどの方はセカンドキャリアとして会社に残ったり、起業したりしています。指導者になったり、スポーツに従事する人も多いとは言え、100人も居ないと思います。先生を合わせても居ないかな?(セカンドキャリア問題を考えた時にはそういった「進路調査」も必要ですね)
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正直、指導者になったのが26歳だったので走ろうと思えば走れたと思います。ですが1年目は特に事務局と創部準備などが忙しく、あまり走れませんでした。言い訳です(笑)そして選手入学後は「指導者は走らずに指導すべき」という周りからの言葉を割と忠実に守っていました。
うん。走らなかった言い訳ですね・・・
それなのに同期や後輩たちが活躍する姿は嬉しい反面、少し悔しい想いもありました。嫉妬というほどではないと思いますが手放しで喜べるようになってきたのは本当にここ数年のような感じで。
指導者としては自チーム及び選手が他チームの選手に負けると悔しい。選手とともにそういう想いを共有していましたが、それとは別に単純に応援出来る部分もありました。自分の指導している選手がもっと伸びるのが先ですからね。
最初は指導者になったのが早かった為、近い世代の指導者も少なくて。だから周りを羨む感じでもなかったですね。徐々に同世代の指導者も増え、ビジネスとしても活躍する人を見ると「お!?」と思うことが増えていきました。
これも嫉妬とは違うと思うけど、複雑な想いはあります。負けん気だの、工夫の余地や単純に競合する時の焦りや悔しさなどなど。様々な感情が折り混ざりますね。
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今や毎年毎年有名な選手が誕生します。このツイートは陸上競技関係者だけではなく、様々な分野での「有名人」を想定していますが、陸上競技界の有名人は特に沢山思い浮かびます。
指導者もそうですが、魅力的な選手も沢山居ますし、競技以外でも活躍、面白い人も一杯居ます。
どんどん拡がっていって、もう殆ど他選手の活躍に対する想いは「応援したい!」になっていったように思います。あとは今と次代の為にも環境整備や普及といったところに貢献したい。自分の力で活かせるところがあれば役立ちたいといったところが主でしょうか。
自分が目立つことで様々な力を得られれば、実現可能なことも増えるので目指していますが、「競争意識」はそこに不要ですもんね。