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加古川マラソン2017.12.23 フル優勝 帆波圭斗選手にインタビュー!

帆波圭斗(ほなみけいと)
兵庫県加古川市出身。兵庫県立農業高校卒業、武蔵野学院大学 卒業。

武蔵野学院大学時に2年関わった帆波選手。大学へは箱根駅伝を目指して入学しましたが、トラックより、ロングが得意で、マラソン挑戦を念頭に置き、徐々にスピードを上げていきました。

この度、2017.12.23に行なわれた加古川マラソンにて悲願の初優勝を遂げたので、インタビューをお願いしました。どうぞ、ご覧ください!

聞き手:ランニングアドバイザー神屋伸行


Q. 優勝した時のお気持ちは?

今回出場することを決めたとき、ベストタイム更新、優勝することを目標にしました。優勝のゴールテープを切ったときは、嬉しいよりもよかったという安心の方が大きかったです。

加古川マラソンのフルには過去2回出場していて、2度とも総合2位、10秒程の差で優勝を逃していたので、出場するからには絶対に優勝はしておきたいと考えていました。その悔しさをバネにして今回逃げ切れたことに、やっと勝てた~と安心しました。


Q.過去のマラソンと優勝した今回では何か取り組みや心がけを変えましたか?

目標達成に向けてどうアプローチしていくかは常々考えていました。初マラソンでは2時間30分切りを。それ以降は2時間20分切りを目標にしてみたり、先頭で行けるところまで行こうと目標、目的を作っていました。目標達成に向けて自分の考えでどうすればいいのかと準備していくわけですね。

1番印象に残っているレースですが、2回目の加古川マラソンは優勝だけを目標に、タイムは気にせず先頭についていくことだけを考えていたのですが先頭の選手と力の差があって負けてしまいました。2時間28分で優勝できればいいかなと思っていたのが2時間21分でも優勝できなかったので、そのときの考え方の甘さが今の自分の考えを作っています。初めからタイムを狙えるように調整していたら結果が変わっていたかもしれません。高校の恩師には、28分での優勝より価値のある2位やから自信を持てと言っていただき、神屋さんからは素晴らしいレースでしたと言っていただけたのですが、そのとき優勝できなかったことは本当に悔しかったです。

これまでは箱根駅伝を目指して、20kmを走るための練習をしてマラソンにもっていっていましたが、今回は自分が考えるマラソンでタイムを出すための練習をメインに組み立ててもっていきました。タイムを出しさえすれば優勝できると考えたからです。優勝するという目標だけだったら先頭にひたすらついて走って最後だけ勝てばよかったのですが、それでは同じ轍を踏んでしまうと思ったので、1人でペースを作ってタイムを出せるように練習してきました。

それでも、強い選手が1人でも出場していたらそこについていけるスピードが無ければゴールタイムがよくても逃げ切られて終了だと考たので、レペテーションなどのスピード強化も行って、ペースの上げ下げにも対応できるようには準備していました。独走でも集団でも絶対に勝てるように心がけました。

Q. ハイペースと気象条件が揃えばどれくらいのタイムが出せそうですか?

これまでフルマラソンは8回完走しましたが、2時間30分を切っている7回のレースは全て10位以内に入っています。有力な選手が多数出てくるようなレースを走ったことはありません。これは自分がどこかのマラソンで優勝してから出場しても遅くはないという考えがあるからです。

優勝した今、次に走るマラソンは福岡国際などの標準記録があるレースをと考えていて、そういったレースに出る場合、自分がやるべきレースは2パターンあると考えています。1つはトップグループまたは第2集団につけるところまでついて後半はひたすら我慢する。もう1つは目標とするタイムくらいのペースで集団を形成しているグループを見つけてひたすらついていく、の2つです。今の力で完璧に調整できたとして、前者で上手くいけば2時間18分、後者でまとめれば2時間20分を切る力はあると思います。

しかし、将来的に2時間10分を切るところまで行けなくても2時間12分、15分をなんとか切りたいと思っているので、突っ込んで入って後半粘って次に繋がるようなレースをしたいと思っています。自分の感覚として、3年以内に2時間15分は切れる自信はあるので、じっくり力をつけていきたいです。もちろんそんなに甘くはないとは思っています。ですが、誰にも可能性なんてわからないので、2時間10分を目標にして、つまずいても15分を切れるように頑張りたいです。

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神屋伸行/加古川優考塾/走遊Lab代表
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