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難しい「チーム文化」の垣根とは?

最近は「情報共有」が盛んに言われていますね。共有が為されなければそれは「チーム」とは言えないし、せっかくのデータや情報、体験・経験、ノウハウを共有し、皆で役立てよう。

これは当然「正しい」と思います。

一人一人へのフィードバックだけを行うなら「チーム」は不要で、例えばアスリート支援として寮を立てたりする必要は無く、個人個人が「プロコーチ」と契約を結べば良いと思います。

ここに「チーム文化」という意外な垣根が障壁となることもあります。

例えばその共有自体を嫌がる人が多数いる場合。あくまでチームの発展のために、技術や戦略、取り組み向上、すなわち競技パフォーマンスのレベルアップを目的とするにも関わらず「ミスを認めたくない」「失敗を共有されたくない」「恥をかかされた」という意見が出てくると共有するのが困難になっていきます。

共有が当たり前の文化がなければ導入は難しい。これでは組織、チームの発展は難しいんですよね。幾ら「理を説いても」当人たちが納得しなければ進まない。

では「理解できる人」だけで執り行おう、導入しようとするともちろん反発が起きる訳で。今度は「ひいき」だの、「公平じゃない」だのと異見が出たりします。

どうですか?皆さんの会社や組織、周辺にもそういう方は居られませんか?そういった状態に陥っていませんか?

こういった「文化」や感覚は中々如何ともしがたく、「快刀乱麻」の解を持ち合わせておりません。現場のリーダーやトップが苦労することの一番はこの「文化の壁」が結構な比重を占めるのではないでしょうか?

今後「AI管理職」なるものが誕生し「快刀乱麻」に「こうすべき」という意見、提案が出てきたとします。「情報共有をすることで〇%アップの生産性向上と教育効果が見込めます。」のような形でデータや情報の裏付けと共に為されるかもしれません。

既にヒトとしてもこういう形でやっていますが、AIの方が信用されるか?それともむしろ反発が強くなるか?

これも「チーム文化」の壁がより一層大きな意味を持つことになるでしょう。

例にした事情だけではなく、あらゆるチーム活動、組織活動でこういう事態が出来するなら、どんどん良い案を実行できるチーム、組織は発展、成長を。そうでないチーム、組織は厳しい状況になっていくと考えられます。

これはいわゆる「同調圧力」や「足並みを揃えるべし」とも違うし「多様性の阻害」とも違うと思います。ここは感覚的表現になってしまいますが(説明し出すと相当長い)。

自身もどちら側に付くか?という観点ではなく、「理」を知り、判断し、行動できるよう、学び続けておきたいですね。

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神屋伸行/加古川優考塾/走遊Lab代表
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