見出し画像

中南米旅を終えて。そしてこれから。

 4ヶ月半の中南米旅。様々な景色、人に出会い、世界の広さを実感した。その中でも特に印象に残った経験は3つ。
 1つ目はキューバで、社会システムは人を変えるということを学んだ。社会主義で給料は同じで配給制があり、物が全然ない世界。独裁政治が続いており、アメリカからの経済制裁を受けている。人々はぎりぎりの生活をしており、多くの若者は国外に出国したいと考えている。首都ハバナはとても暗く、汚い。貧しい人が多いような印象を受けた。政府やシステムの基盤が腐敗すると、人々は生活の余裕がなくなり、心が荒んでいく。
 2つ目はコロンビアのサンタマルタでの先住民族との出会い。電気、ガス、ネットなしで自給自足の生活。自然を敬い自然と共に生きている彼ら。家族と周囲に強いつながりがあり、平穏な生活を送っている。余計なものが削ぎ落されて、人間が幸せに生きる上で大事なことを学んだ。
 3つ目は南米の沖縄の人たちとの出会い。サンパウロでは親戚に出会うことができた。また、初対面にも関わらず、泊まらせてくれたり、酒をごちそうになったりした。移民たちは遠く離れても沖縄を思う気持ちをもち、ちょーでーぐわーという言葉に象徴されるみんな兄弟だという精神をもっていた。
 これまで生きてきて、違和感を覚えることや、面白いと思うことに反応する自分なりの直感を研ぎ澄ませてきた。そして、中南米旅を終え、日本国内で少し農業ボランティア的なことを3か所でやった。その後、去年お世話になった利尻のホテルで5月中旬から働き始めた。おそらくホテルが閉まる10月の下旬まで働く予定。そのあとは約10年ぶりに沖縄に住もうかなと思ってる。
 沖縄の小さな村・集落に住んで自然と関わる暮らしを営む。そして、昔から残されている暮らしをおじぃやおばぁから学ぶ。都市化が進み、便利な生活を享受するようになった私たち。その一方で、自然を大切にし、祖先を崇拝し、沖縄の方言や昔の暮らしを受け継いでいくことはないがしろにされてきたように思う。それも直感であるけど、俺はその直感を信じて行動してみたい。そして、色々な人が自分の暮らしにお邪魔して、自然のなかで遊んで、うまいご飯を食べて、酒を酌み交わして、歌って踊れるような生活ができれば人生幸せじゃないかと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?