今できる大学野球の予習と魅力の発信
突然ですが大学野球を観に行ったことはありますか?
プロ野球や高校野球は観に行くが、大学野球は観たことがない。そんな人達が結構いたり、いなかったり。
特に女性は観に行きづらいのではないでしょうか。
そもそも大学野球ってどのように行われているの?
観に行ってみたいけど、何を調べればいいの?
どこでやっているの?
いつやっているの?
と疑問は多いはずです。
大学野球を観に行きたいけど、だらだら先延ばししてしまった、、
情報を知りたい!という方に大学野球の概要と魅力をお届け出来たらという思いで書かせていただきます。
大学野球概要
大学野球は日本各地に連盟が26あり、連盟ごとにリーグ戦を行います。
そのリーグ戦は春季リーグと秋季リーグに分けられ、それぞれその後に日本一を決める大会が行われます。
プロ野球とは違い、年に2回日本一を決めます。
春季リーグと秋季リーグで概要が違うので説明していきます。
春季リーグ
春季リーグでは、各連盟のリーグ戦で優勝した大学が、全日本大学野球選手権へ出場することができます。春はとにかく連盟のリーグ戦で優勝することが鍵となります。
上図の※通り、連盟によっては1部~4部まである場合、1部の優勝大学のみが出場権を得ることができます。
全日本大学野球選手権大会は全日本大学野球連盟が主催しています。
秋季リーグ
秋季リーグでは、連盟でのリーグ戦後にまた各地域で大会を行います。上図では大会名は省かせて頂きましたが、それぞれの地域の代表として明治神宮野球大会へ出場します。例外として東京六大学野球連盟と東都大学野球連盟はリーグ戦で優勝すれば、明治神宮野球大会に出場することができます。
リーグ戦後の各地域での代表を決める大会には、リーグ戦で首位の大学に限らず、2,3チームほど出場できる連盟もあるのです。つまり、リーグ戦で惜しくも優勝できなかったチームにも明治神宮野球大会に進める下克上のチャンスがある。これも楽しめるポイントです。
また、明治神宮野球大会は大学野球だけでなく、高校野球も見ることが出来るので、高校野球ファンの方が大学野球を見るきっかけになるのではないか!と思っています。
そして、明治神宮野球大会は日本学生野球協会が主催しています。
お気付きだと思いますが、春と秋では全国大会の主催者が違うので、このように仕様が違っています。
注意が必要な連盟
東海地区大学野球連盟は、静岡、岐阜、三重の県別でリーグ戦を行い、春は各県リーグ1位大学が、代表決定戦を1回戦総当たり(引き分けは再試合)で行い、優勝した大学が選手権へ出場することができます。 秋の代表決定戦はトーナメント方式で、静岡1.2位、岐阜1位、三重1位の大学で行い、優勝した大学が北陸・東海3連盟代表を決める大会に出場することができます。
九州地区大学野球連盟には北部と南部があり、選手権には北部代表、南部代表として2つの大学が出場可能です。しかし南部は、予選リーグ・決勝リーグ方式となっており、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄の4地区で予選リーグを行い、各地区予選リーグ1位大学が決勝リーグへ進出し、春は決勝リーグで優勝した大学が選手権へ出場することができます。 秋は北部地区・南部地区の各地区上位3チームが九州三連盟代表を決める、ユニバーシアード記念九州大学野球選手権に出場することができます。
連盟ごとに開催球場が違う?!
リーグ戦を観に行ってみよう!と思ったとき、まず初めにやるべきことは観に行きたい連盟のホームページを確認することです。
こちらの記事を参考にどうぞ。
またいくつかの球場を使用しリーグ戦を行っている連盟もあるので、球場に行くときは開催球場を確認することがとても大切です。
以上のように大学野球の概要をまとめてみましたが、今年はこのような状況なので、普段のリーグ戦ではなく、1試合総当たりの形式で行われる連盟が多くなるかと思われます。春の大学野球自体行われない可能性もまだあります。無観客でもいいので無事に開催できればいいのですが、、(2020.05.11)
残念ながら、今年度の全日本大学野球選手権は中止になってしまいました。(2020.05.12)
今年度の明治神宮大会も中止になってしまいました。(2020.10.09)
ここで1つ余談として私の楽しみ方を紹介します。
大学野球を見る時私は以下のどれかをしています。
□写真を撮る
□スコアを書く
□ただ見る
写真はその時々の選手の姿を残せることが1番の魅力かと思います。よく撮れた写真は今でもよく見返します。
スコアは試合の内容を思い出せることが魅力だと思います。私の場合、球速記録と打撃結果を記録してるので、球速で球種の大凡の目処を付けることに楽しさを見出しました。
ただ見る時は基本何も考えていません。
純粋に選手のプレーを見ることが出来ているのではないかと思います。
東都や六大学野球、選手権や神宮大会であれば、神宮球場の売店が開いているので、そこで買ったご飯を食べながら見ることもあります。
大学野球の魅力とは?
Twitterのフォロワーさんに質問をしてみたところ、様々なご意見を頂きました。私が考える大学野球の魅力と入り交えてご紹介します。
様々な応援形態
皆さんが想像する野球応援は応援団、チア、吹奏楽がいる応援ではないでしょうか?
大学野球では様々な応援形態が存在するのです。
・応援団、チア、吹奏楽、スタンドの部員が揃っている場合。
・吹奏楽がいない場合。
・スタンドの部員のみの場合。
・スタンドの部員がいない場合。
・マスコットが付属する場合。
全て揃っている応援が見たいなら、東京六大学や選手権、神宮大会に足を運ぶのがおすすめです。
静けさを体感してみたいという場合は、同じ神宮球場で行われる東都に足を運んで見るのも良いかもしれません。平日開催なのでスタンドに部員が居ないこともしばしば。しかし、日によって応援の規模が違うので注意が必要です。応援以外での静けさも感じられます。
この2つのリーグの応援の違いを体感するのは意外と楽しいかもしれません。
ちなみに私が好きな応援形態はスタンドの部員のみの応援だったりします。
これがまた面白い替え歌のような応援や、テンポを早めたり遅めたりといった自由さがあるのが好きです。
また、全国大会で部員さんたちが工夫して盛り上げていることもあります。
・卒業しても年を取っても母校を熱く応援できる
大学野球応援は母校応援もアツいです。
母校の写真を撮り続けている方や、応援席でOBのおじいちゃんおばあちゃんがいたり、いつまでも応援できるのは素敵なことですよね。
学生最高峰のレベルの高さ
学生野球最高峰の大学野球では、レベルの高さが際立って目立ちます。
チームでのレベルの高さ。
個々でのレベルの高さ。
どちらも目につきます。
・どの選手が出ても期待ができる
・プロとのOP戦もやっている
大学野球の選手は技術面や体力面でも高校生より優れています。
最近ではOP戦でプロ野球の2軍相手に勝利した大学もあり、実力は高まるばかりです。
大学野球に進む選手の中には、高校時代に活躍した選手もいれば、そうでない選手もいます。
・昔でいう人気のセ・リーグ、実力のパ・リーグのように、 人気の高校野球、実力の大学野球ではないか
高校で活躍していても、大学でだめになってしまう選手。高校で活躍できなかったけど、大学で結果を残せた選手。様々です。
よく記事で大学野球のレベルに驚いた、と選手自身がコメントをしています。本人たちが1番努力をしないといけないことをわかっていて、その先に夢があり、それを叶えようとしていることは見ている私たちにもしっかり伝わってきます。
近年のドラフトでは即戦力として大学野球選手を獲得する球団が増えてきたように思われます。大学4年間を有効かつ実りのある時間にし、尚且つ結果を残すことができればプロ野球界からの需要は高まるばかりではないでしょうか。
リーグ戦と入替戦
大学野球ならでは?と思われるリーグ戦。高校野球でいう県大会が、大学でいう連盟ごとのリーグ戦でしょうか。
リーグ戦を見てきて私が思ったことは、想像以上に選手たちは本気で試合をしていることでした。試合に負けた時の悔しい表情や涙を流す姿は、選手の本気バロメーターに例えることができるのではないか。そう感じています。
・入替戦で死にものぐるいに戦う姿
連盟によって1部から4部までリーグがあるところもあります。
2部以下の大学は1部リーグを目指して、日々励んでいます。反対に1部リーグの大学は意地でも2部に落ちることは避けたいものです。入替戦とはそんな意地と意地のぶつかり合いといえます。
昨年の秋、東都リーグ2部3部入替戦で歴史的ともいえることが起きました。
2部リーグ最下位の東農大と3部リーグ優勝の大正大の入替戦です。2部と3部の入れ替えは12年ぶりということで、当時大学野球ファン界隈ではとても話題になりました。
↑私が個人的に読んでほしい記事が大正大の大場選手の記事です。
昨年、私は1部2部の入替戦を観に行きましたが、最終学年である4年生の責任感というものも感じることができました。負けてしまえば、後輩たちは2部で戦うことになるという葛藤と戦い、勝利後には安心感から涙を流す選手、肩の荷が下りる思いの選手。自分たちは優勝できなかったけど、お前たちならやれると後輩に託す選手。様々な思いが存在します。
そんな熱い思いのぶつかり合いをたくさんの方に見てほしい。感じてほしい。そう思います。
さて今回は大きく3つの魅力に分けて紹介しましたが、まだ大学野球ならではの連盟ごとの取り組みがあるので、そちらも後々紹介していけたらと思っております。
私もまとめていて知らないことや、勘違いしていたことが意外と多かったので良い機会となりました。
今は厳しい状況ですが、落ち着いたときにでも大学野球を観に球場へ足を運んでみるのはいかがでしょうか?