見出し画像

メディアと多様性

 好きなテレビ番組にアウトデラックスや月曜から夜更かしがある。なぜこれらの番組が好きなのか考えてみた。番組の企画や内容が面白いというのはあるがそれは本質ではなくて、それらに対する私の好きの本質は、誤解をおそれずにいうと、様々な社会不適合者が番組内でいきいきと自信を持って映っているところにあると思う。
 私自身、社会不適合であることを日々感じる。それはとても辛く、自己肯定感を持つことは難しい。けれども、番組内で紹介される人々(多くの場合一般人)は、自らの個性を受け入れ、それに誇りや自信が感じられる。そんな彼ら彼女らを見ていると、社会に生きづらさを感じているのは自分だけではなく、そんな社会の中でも自分を肯定して生きていけている人がいるということを知ることができ、勇気づけられる。

 こんなことを考えているとメディアの力を強く感じずにはいられない。社会的弱者やマイノリティーの人々が社会の中で受け入れられるために、メディアの影響力は大きい。
 多様性が叫ばれる中、どこまで人々は多様性に対して理解しているか、社会が理解しているのか。まだまだ多くの声にならぬ悲鳴が至るところにあるはずだ。そんな声にメディアはどれだけ寄り添えるか、重要なテーマであると思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?