その過程
からかわさんのラジオ番組、サウンド見聞録の中で、中学生の時にポールのマイラヴのシングルを買い、B面のザ・メスを聴いた時の話の中で、なるほど!と思ったことがありました。
からかわさんは、「5人で出す楽器の数としては多いので、途中でメンバーが楽器を変えているのではないか、誰がどの音を出しているかを考えた」と。
同じ中学生の時にマイラヴのシングルを買った私は、そのようなことを考えたことが1度もなかったです。
ちょっと例がアレなんですが、裏金パパ活で騒ぎになった宮沢元議員の人生が下世話にも結構面白くて色々見聞きしたところによると、静岡の限界集落出身で、現役で東大法学部に入り、卒業後派遣社員とかをしながら、市議会を経て国会議員になったということ知りました。なぜ派遣社員になったかというと、中学生の時に政治家を志し、そのために東大法学部に入ったけども、そこからどういう過程で目指すものになるのかということを考えてこなかったのが原因かな、と言っていました。
万事偶然を繋いで生きていく、勉強努力は極力しない私みたいなタイプは仕方ないとしても、もし何かを志すのであればその過程はとっても重要なんだろうなあと。いや、何かを志さなくても、その過程過程で考えたり、突き詰めたことが最終的にはその人そのものになるんだろうと。
私には、お金持ちになるとか、トップになるとか、そういう野心がかなり欠乏ぎみだったからなあ。ここまで死ななくてよかったし、そこそこ生きていけてよかったかも。でも、もしかしたら多くの同世代の人間は私と同じかもしれませんが。
私が生き残れたのはこの曲のおかげかな。
にしても、そういえば長男は小学生の時に鉄道会社勤務、のち作家という志を持っていたからな。そのための過程を少なくとも中学生が終わる頃までは意識して歩んでいたと思います。結局銀行員になったけども。
Z世代は、私世代の生き方は通用しないのかもしれません。