黒に染めたらカラフルになった
昨日、約2年半茶色だった髪を黒に染めました。
何故なら私は”就活生”だからです。(まだ自覚はありませんが…笑)
自分が求めた黒ではなく、あくまでも”就活のための黒”であったのが何だか悲しかった。
鏡を見ても味気ない色に見えました。
いつも美容院から出ると「新しい自分に出会った感」があってワクワクするのですが、なんせ今回は意思とは反した色です。髪がさらさらになったな~くらいにしか思えませんでした。
むしゃくしゃしたので、今まで持ってこなかった色のアイテムを衝動買いしました。笑
(髪色が大人しくなった分、別で色を補いたくなったのかもしれません😅)
気がつけば、大学の周りの人の髪もどんどん暗くなっていきました。金髪が素敵だったあの人も、ピンク髪が可愛かったあの子も今ではみんな黒。
みんな、おそろいです。
「髪色」は就活に影響する要素の1つです。
髪が明るい茶色の人と黒い人が同じ面接を受ければ、企業の採用担当者はおそらく後者を選ぶでしょう。
明るい茶色の人が、いくら魅力的な人柄や経歴を持っていても、少なくとも第一印象はマイナスからのスタートになってしまいます。
下手すれば、、、落ちてしまうかもしれません。
それくらい「黒髪であること」は就活において大前提のマナーであり、常識なのです。だからみんな否応なしに守る。染める。
しかし、実際の就活で求められることは何でしょう?
「あなたの長所は何ですか」「他の人とは違うあなたの魅力は何ですか」「自己PRをしてください」etc…
つまり、企業は就活生に他の学生とは異なる
『個性』を求めているのです。
ここから言えることは
個性をアピールしなければならないのに、見た目は統一しなければならない
ということです。
これって、何だか矛盾していませんか?
個性が求められているのに、なぜあえて個性を押し殺す面倒に従わなくてはならないのでしょう。
見た目だってその人の「個性」を表す大事な要素になり得るのに。
(そもそも、人の魅力は言葉だけで伝えらえるものなのか?とも思います)
近年、グローバル化が進んだことにより「多様性」が主張されるようになりました。しかし未だに画一化を良しとする風潮は根強く、多くの人が「常識だから」といって風潮を疑いません。
そして、私たちの多くが日本にある「常識」に翻弄されてきました。
中学校、高校では厳しい校則で縛られ、茶色い地毛も黒に染めさせられ、「個性」<「集団に従うこと」を強要されました。
大学生になってようやく解放されたと思ったら、就活で見た目はもう一度「集団に従うこと」が求められ、と同時に今度は「個性」言葉で語らなければならなりません。
「夢」だってそうです。
幼少期は多様な夢を持っていたのにも関わらず、中学生になると勉強第一。人柄がとても優しい子より、絵が得意な子より、何より勉強ができる子が褒められます。
高校生になっても同じで、受験で良い大学に行くことが偉いとされます。
そこから一転、就活では学生生活で「個性的な経験」をした人が突然有利になります。大学で引き続き勉強を頑張っていたとしても、主席など突出した成績でない限りアピールポイントにはなりません。そんな中、人生の先輩から
「若いうちは勉強だけじゃなくて、色んなことに挑戦したほうが良いよ」
と投げかけられる…。
皆さんはどう思いますか?
今回は就活を取り上げたけれど、このような「常識の矛盾」はそこら中に転がっています。
ただ従ってしまうのではなく、少し立ち止まって見直すことが大切だと思いました。
「こんな常識の矛盾があるよ!」と思いついたら、コメントでぜひ教えてください。
また一緒に考えられたらと思います。