近藤誠医師 がん放置説⑧
著名人の援護射撃
ベストセラーになった山崎章郎さんの『病院で死ぬということ』が出版されたのは1990年です。この本を読んで、私はつくづく病院で死にたくないと思いました。病院で死ぬことをさけるためにも、なるべく病院には近づきたくないと思ったものです。
病院で亡くなる人たちの、あまりに悲惨すぎる事例が、いくつも紹介されていたからでした。この本を読んだ人たちは、病院でこんなに非人間的な最期を迎えたいとは思わないはず。病院のひどさを指摘してくれた山崎医師には好感と信頼感をもちまし