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美術検定2級合格までに読んだ本

2017年に美術検定2級を受けました

2017年に美術検定2級を受けて合格したので、その時の記録と読んだ本を思い出しながらまとめます。美術検定に興味がある人の役に立てばうれしいです。

受験申し込みをするまで

元から美術に強い関心があったわけではなく、日本の資格・検定ポータルサイトがオープンされたのがきっかけで色々な検定を眺めている中で美術検定に興味を持ちました。

教科書に出てくるような画家や作品は大体わかるが、美術館へ行くのは年に1~2回。テレビ東京の「美の巨人たち」と「開運!なんでも鑑定団」はほぼ毎週見てるが、NHKの「日曜美術館」は見てない。というくらい。

まったくもって美術に詳しい人ではありませんでした。

以下、購入順序は前後しますが、合格までに読んだ本です。

受験級について

美術検定は4級~1級までですが、1級はアートナビゲーターとして鑑賞の現場で活躍する人のレベルであり、受験も2級合格が前提です。そのため、受験ターゲットは4級~2級。

4級テキスト。
100作品がカラーで掲載されていて、作者を問う内容です。
ほぼ全て分かる絵だったので、3級以上を受験ターゲットにします。

3級練習問題。
知識を問う4択の問題が300問、複数の知識を組み合わせて判断する活用問題が15問掲載されています。勉強すれば受かりそうな感じ。

2級練習問題。
知識を問う問題が450問、活用問題が14問、近代の美術業界や行政、時事などに関する多肢選択の穴埋め問題が15問掲載されています。
全然わからない問題ばかり、2級はかなり手ごわそう。

ここで、手堅く3級を受けるか、勉強して2級にチャレンジするか悩む。

レベルチェック

美術検定のサイトで模擬問題は公開されていますが、より詳細なレベルチェックが受けられます。1500円で期間内に2度受けられるので、この段階で1度受けました。

60点以上が3級レベル、90点以上が2級レベルです。現時点では3級レベルですが、2級にも手が届きそう。受験申し込みまで日数があるので、勉強をしてもう一度レベルチェックをして受験級を決めることにします。

公式テキスト

公式テキストを読んでいきます。

『改訂版 西洋・日本美術史の基本』では古代から現代までの西洋・日本美術史について解説されています。体裁は世界史の教科書みたいな感じ、重要キーワードが太字になってたりします。

『続 西洋・日本美術史の基本』では、特定のキーワードやトピックを取り上げて、より掘り下げた解説をしています。2級はこちらも対象です。

上下巻というわけではないので、改訂版~だけで美術史を一通りカバー出来ます。2級を受けるなら続の方も必読です。

買わずに後悔したテキスト

2級では、以下も出題範囲に含まれます。

2級では美術業界や近年の動向に関する穴埋め問題も出題されますが、普段から美術に関する情報に関心を持って収集していないと解答は難しいです。

それほど重要ではないかな? と思ってキーワードに関する本は買いませんでしたが、穴埋め問題に苦戦して後悔することになりました。

(私が受験したときは『改訂版 美術館を知るキーワード』という別の書籍が対象でしたが、同じ著者のより新しい書籍が対象になっているようです)

参考書籍

美術検定のサイトで参考書籍として挙げられている本も読みました。

『改訂版 西洋・日本美術史の基本』の典拠となる本です。全編カラー(改訂版~は一部のみカラー)です。

出題範囲は改訂版~の方なので、この2冊は必須というわけではありません。出題範囲を繰り返し読み込めばよいのですが、同じ本を繰り返し読むと飽きてしまうのと、どうせならより詳しく勉強しようと思って読みました。

更に読んだ本

参考書籍扱いではありませんが、以下の本も読みました。

20世紀の美術 (印象派から~現代美術) について詳細に取り上げた本。出題範囲的には 改訂版~ で20世紀の美術もカバーしていますが、現代美術に馴染みがなく、作者なども頭によく入ってこないので読みました。

現代美術の問題がよく分からないという人にはおすすめです。

イランから東南アジア、中国、朝鮮などの美術史。
西洋や日本に比べて馴染みが薄く、かなり難解に感じました。試験にもあまり関連は無かったので、試験対策としては読む必要は無いと思います。

もちろん、本が悪いわけではないです。

再度レベルチェックと受験級決定

最初のレベルチェックから約3か月、勉強結果を踏まえてもう一度レベルチェックを受けます。

結果、90点で2級レベルには乗りましたがギリギリ。手堅く3級という手もありますが、ここは2級合格を目指すことにします。

スコアチャートを見ると西洋美術は点が取れていますが、日本美術に関する問題の出来が良くないので、復習を進めます。

オンライン直前模試

レベルチェックのほかに、有料の直前模試を受けることも出来ます。出費は増えますが、年に1度しか開催されないため、不合格になり知識を保つ努力をして翌年再度チャレンジするよりも、一発合格を目指して自己分析しておいた方がよいでしょう。

70%で合格ボーダーには乗っていますが、西洋美術の不出来が目立ちます。試験までに補強します。

まとめ

本試験の結果、合格で2級認定となりました。

普段、仕事で使っているIT関連資格の場合はある程度自分の実力は苦手なポイントを把握できているのですが、美術検定の場合は初めてのチャレンジでよく分からなかったのでレベルチェックや模試を利用しました。

書籍について、3級以上を受ける場合は4級テキストは必要ありません。
2級を受ける場合でも3級問題集は役に立ちます。

まずは『改訂版 西洋・日本美術史の基本』と『基本を押さえる美術の歴史 一問一答 美術検定3級練習問題』を買い、(必要に応じてレベルチェックをして)自分が受験する級を決めて、必要な書籍を追加で購入するのが良いと思います。



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