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「絵本の旅」展@神戸市立小磯記念美術館

気付いたら明日までだった「絵本の旅」展。
絵本を作ってる者としては、絶対行かないと!と思っていたので、慌てて行きました。
色々と用事が立て込んでおり、その隙間に行ったので、じっくりゆっくり見ることはできなかったけれども、原画が見れて大変勉強になりました。

展覧会のサイトはこちら↓

神戸を拠点としているBL出版の絵本の原画が展示されていました。
絵本を作っているというのに、お恥ずかしながら、知らない絵本、知らない作家さんが多く、もっと勉強しないとなと思ったのが、まず第一の感想でした。
そのなかで、敬愛するガブリエル・バンサンの原画を初めて見て、原画だと線の美しさがより鮮明に出ているように感じました。そんなガブリエル・バンサンでも白での修正が入っていて、間違ってもいいんだ、修正してもいいんだ、となんだか勇気をもらった気がしました。

次に思ったのが、原画を飾って楽しめるくらい、1枚の絵としても十分楽しめるものも多いなということ。 
絵本は文章がつくため、絵でどこまで物語を表現するか、文章でどこまで表現するか、その塩梅が難しいような気がします。
特に絵は、そのページに書かれている物語の内容を表現しなければいけないわけで、でもあまりに説明的だと絵の魅力がなくなってしまう気がします。
今回の原画の中には、絵本の挿絵の要素が強いものももちろんありましたが(そしてそれが悪いという訳ではなく)、絵本の中の絵としてではなく、独立した絵画として存在していても良さそうな絵もありました。
でもきちんと物語も感じさせていて、私としてはこういう絵を目指したいなと思ったのでした。

原画ということで、文字が入っていない状態だったので、実際の絵本も見てみたくなりました。
こうした、絵だけで完結していそうなものに関しては、文字が絵の上にあるのか、それとも別ページにあるのか、もし絵の上にあるのであればどういう配置になっているのか、そういうところ見たいです。
実際の絵本を読んでから、この展覧会で得た学びが完結するような気がしています。

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