ギャラリーIYN企画展「幸せの花園」参加作品のご紹介
こんにちは、にわぞのです。消しゴムはんこ作家をしています。
10/1~10/12 にかけてひらかれる、大阪のギャラリーIYNさんの企画展、
「幸せの花園」に参加します!
3点のミニ額を展示販売していただきます。
今回はその参加作品を紹介させてください。
※3作品の紹介の前に、テーマについての考えなどが長々と書いてありますので、
各作品へは見出しのリンクをご利用くださいませ。
◆企画展タイトル「幸せの花園」から想像したこと
「ガーデンパーティーをする大人たちと、それに退屈を感じている少女」
これがまず、いちばん初めに浮かびました。
そしてこの発想から下絵を描いてみたところ、
『転がるボールを追いかけて、庭のはずれに行ってしまう』
という絵になりました。
それまで「朗らかな女の子と花園」に頭を悩ませていたのですが、
どう考えても路線はこっちだな……と考え直しに。
(「大団円」など、自分なりのキーワードも考えていました)
そこからまた仕切り直して、
「幸せの花園」というテーマから、昨年の展示である「カノジョノ」で
私の中に拓けた世界へと物語が重なっていきました。
展示「カノジョノ」とは、
「成人した女性でも、人格の芯となっている部分は女の子の形をしている」
という考えを中心に据えて、そこに寄り添う動物と女の子を題材に制作していったものです。
(タイトルは「依存」「誤解」「痛手」「母性」など。
『彼女の○○』と繋がるように付けました)
(去年の展示の記事はこちらです)
https://note.com/niwazono/n/na5e735523790
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昨年の展示---IYN『幸せの花園』---来年の個展
この3つの発表の場を考えたとき、
根底に流れるものは私の作品であるかぎりは変わらないな、という結論に至りました。
今回のテーマの『幸せの花園』。
はなやかさ、幸福の表れである花園。
けれど、そこからの逸脱を決め、別のものを追求していく。
そんな人間の力強い姿を、私は額の中に表したいのです。
これを踏まえて、今回の作品を紹介していきます。
◆キク「葬式ごっこ」
海外児童文学でよく目にする、葬式ごっこ。
まず100%、親に怒られるパターンの遊びです。
ガーデンパーティーに飽きた女の子が、
植えられていたキクを切って集め、ひとりでお葬式を始めます。
(設定として舞台は海外でも日本でもありません。
無国籍料理みたいなものだと思っていただければ)
けれど頭のむこうから、芝生を踏む音が聞こえます。
女の子の父親です。
立ち止まった父親に、これから何と言われるのか。
女の子は分かってはいるのですが、まずい状況だなあと思うだけで言い訳が出てきません。
このキクの女の子は想像上というか、「たとえ」の物語の世界にはいません。
「現実」に生きている少女ですが、このあとに続く物語の導入部として、
退屈や生きづらさを嫌というほど抱えている人間の象徴として、
金色の額に入れて他の2点の作品と差別化を図りました。
◆ スミレ 「逃走劇」
「幸せ」のお仕着せから逃げる少女たち。
隠れていた穴から半身を出して、追っ手がこないか双眼鏡で見張り、
その様子を後方にいるはずの、同胞たちに大声で様子を伝えているシーンです。
スミレはそんな少女たちを隠すように、その姿を晒しています。
◆アネモネ 「迷子」
逃げたはいいものの、どこに行けばいいか分からない少女。
巨大なアネモネが行く手を阻みます。
色とりどりのアネモネは、かわいいはずなのに大きすぎて不気味です。
画面手前のこちら側に、掻き分けて進めるルートがあるのですが、まだ気付かない女の子。
ぐるぐると同じところを彷徨っています。
◆ギャラリーIYNへのアクセス
「幸せの花園」展は10/1金~10/12火まで!
10/1とは!!! 今日ですね!!!
もっと早くにnoteを書き上げる予定だったのですが遅れました!!
ギャラリーIYNさんへのアクセスはこちらです。
Gallery IYN
https://www.gallery-iyn.com/
アクセスはこちらから
作品は3点とも展示販売しております。
もしお気に召したらお迎えくださいませ。
それではまた、いずれどこかで。