蒼氓記(2024/06/15)
昨日は暑かった‥。
暑かったけど、冬用の布団をコインランドリーで洗って圧縮袋に。
汗だく。
凄いですよね、
布団が洗えるコインランドリーもそうだけど、誰が考えたんだろう、布団圧縮袋。
「誰が考えたんだろう」
というのは自分の中では最大の賛辞なのですが、照り焼きソースにマヨネーズとか、
アレにアレ足したら最高なんじゃね?と最初に思いついたひと。
思いついてすぐ実行してくれたからこそ、私たちが享受できる便利さ。
創造の神さまの祝福そのものな気がします。
そうなると、わたしの中で浮かんでは消えていくこの泡のひとつひとつも、
形にできるのであれば、誰かのお役にきっとなるに違いないわけで。
午後からは、
仲間内で勧められたというお蕎麦をどうしても食べたい!という、笠島の御大をナビするために、十日町の『清兵衛』まで。
国道253号線の薬師トンネルの上にある、民家を改築したお蕎麦屋さん、『清兵衛』。
製麺所時代からだと90年の歴史があるそう。
跡継ぎの娘さんがまた美人でちゃきちゃきで素敵なんですよ!
お蕎麦も勿論美味しかったんですけど、
おつゆの味醂多めな感じとか、
鰹節の良い香りが鼻に抜けていく感じとか、もしかしたら黒目のお砂糖も少ーし入ってるかも?、とにかく舌触りがなめらか!
添えられた胡桃やあさつきが堅苦しさを消していて、田舎蕎麦を楽しませていただいてる感覚が絶妙なんです。
蕎麦麦茶にそっと仕込ませている赤紫蘇とか、誰が考えたんだろう?と思う、ふんわりと効いている何かを探すのにワクワクしちゃう美味しさ。
駐車場には宮城から日帰りで来たというツーリングチームがいらして、清津峡とここを目指して来られたとのこと。
帰りは会津回ってお帰りになるとか。
これは立派に目的地になっちゃうよねえ!というお味でしたよ。
御大は華道や茶道などの師範資格もお持ちだということで、帰りは私が大好きな高柳町の貞観園に立ち寄り。
今日もため息が出るほど美しい!
整理整頓された美しさと楽しさ、温かみと誇りと。
わたしはこのお庭を表現する言葉を、まだ探り当てていないのです。
そのまま帰ってきたら、
夜は娘の成長がすごく嬉しかったんですよ。
中学の頃からずっと、
狂ったように毎日えんま市に出かけては、
そこを通る人たちの中から知り合いを見つけて賑やかにすれ違うことが楽しみだった今までと、
今回のえんま市を比べて、
「わたし、なんならもうえんま市いかなくていいと思ったわ。」
と、ひとこと。
1日目に、
会社の先輩である大切な女ともだちをご案内したのだそうです。
そうしたら、
「彼女しか見えなかった、彼女の事だけ考えてた。それだけで死ぬほど楽しかったのよ、なんにもいらないの。
誰かから声をかけられるのが面倒に感じるくらい。
わたし、人との向き合い方が変わったと自分でめっちゃ思った。
出掛けるってさ、どこに行くかじゃなくて『誰と行くか』なんだねえ。」
わかる。。
先輩と歩いてる最中も、
飲んでるときも、
知り合いから声をかけられるたびに笑顔で返してる娘をみて、先輩がひとこと、
「あんた、愛想笑い下手すぎんのよ。笑いたくないなら笑わなきゃよくない?」
と声をかけてくれたのだそう。
2日目に会った別のお友達には申し訳なかったけど、えんま市じゃなくてもっとゆっくり話せるタイミングで会えばよかったと思ったのだとか。
大人になるんだねえ、ちゃんと。
大事に想える女になるんだねえ、きちんと。
いつでもその他大勢の機嫌をとろうと事件に巻き込まれては、少数精鋭の素敵なお友達や先生にギリギリ支えられて、やっと歩いているような娘でしたが、
お世話になった皆さんに、娘の今の言葉を伝えたいなぁと思いました。
「ロクな大人にならない」と断言していたお義母さんも、
一緒に暮らしていて、
きっと彼女が変わってきたことを察しているんでないのかな。。
「なんかさ、一日目にあなたと行ったときと比べちゃ悪いけど、2日目はなんなら閻魔市が嫌いになるくらいつまらなかったよ。」
と先輩にラインをしたら、
「当たり前じゃない、あんた誰と出かけたと思ってるワケ?」
って返事が来たそう。
私もいつか、先輩にお会いしたいです❤️
ええ、そんな濃い一日。
明日は司会本番です。