日曜日は大切な本について書く 【自分をいかして生きる】 #7
こんにちは。にわのです。
noteを始めて1週間、まずは毎日更新で#7までやってきました。
日曜日ですし、今日はちょっと毛色を変えて、自分がめっちゃ影響を受けている、大切な本の話。
西村佳哲さん(「よしあき」さんです。変換一発で出てこない)の『自分をいかして生きる』
「働き方研究家」である著者が、様々な人にインタビューしながら、「仕事」「働き方」について考えていくシリーズ。本屋さんで「働き方のバイブル」なんてポップをつけられてよく見るのは1冊目の『自分の仕事を作る』ですが、私がより強く影響を受けているのは2冊目のこちらです。
15年以上前、学生の頃に出会ってから、自分の将来について考える時、仕事が楽しめなくなってきた時、「勤続10年」や「30歳」といった節目の時、何度も何度も手に取って読み返してきました。
最初は「憧れ」。こんな風に生きたい、こんな風に働きたい、という気持ちから印象に残った本でしたが、自分が社会に出て「働く」を経験してきた中で支えとなってきた言葉が2つあります。
「自分がお客さんでいられないことは?」
自分の生き方、働き方について考える上で、「好きなことは?」という問いに代えて、こう尋ねてみるのはどうだろう、と西村さんは考えます。
「自分がお客さんでいられないこと」に気づいて、深掘りして、思いついたことを試す。「お客さんでいられない」感覚を放ったらかしにしない。
自分ルール、みたいなものを作るはあまり好きではない(全然続かない)のですが、これだけは自分に課して働いてこれた、と思っています。
好きなことは色々ありますが、他人を巻き込んだり付き合わせたりしてやるのは苦手。むしろぐんぐん「好き」に向かって走っていける誰かと出会って、誘われたり呼ばれたりすることに応じることの繰り返しで次へと進んできた、という感覚がある私の人生。
これからも、「好きなこと」というよりも、「お客さんでいられないこと」を見つけて取り組んで生きていくんだろうな、と感じています。
また、チームリーダー的なポジションで働く機会が増えてからは、メンバー1人1人の「お客さんでいられないこと」を見つけて仕事を割り振るようにしていました。「好きなこと・得意なこと」というより、「放っとけないこと」を探す。
ちょっとした掃除や物の片付け、「覚えときましょう」と口頭だけで流れそうなタスクをさっと付箋に書いて貼る、子どもたちが部屋を出た後の忘れ物チェック、などなど。本人に聞くと「誰かのためとか言うより自分が気になるんです」と返事が返ってくるようなことの中に、その人の「お客さんでいられないこと」を見つけていくことが楽しくて、チームを上手く回す上でも有効な自分のクセになっていると思います。
「どんな〇〇〇になりたい?」
生き方、働き方をめぐる問いかけの2つ目。
noteを書くようになって、現在進行形で自分に問い続けている言葉です。
自分がなりたいのは「学校の先生」「保育士」「放課後デイ職員」といった肩書きではなくて、「子どもと上手く関われる大人」です。
自分の思う「上手く関わる」ができる場所なら、社会的な属性やジャンル分けは何であっても構わない。
じゃあ、「上手く関わる」をもっと具体的に言語化していこう、とnoteを始める原点にもなった言葉です。
また、この問いも一緒に働く人に投げかけてみています。
新任職員の研修プログラム設計を任された時の、全体を貫くテーマとして設定してみました。
「何になりたい?」と自分に尋ねて、放課後デイ職員という仕事にたどり着いたと思います。キャリアがスタートするこれからは、「どんな放課後デイ職員になりたい?」と自分に尋ねる時間が始まります。答えが見えてくるのは1年後かもしれないし、5年後かもしれないけれど、しっくり来る答えを手にするには、知識と経験が必要です。お手伝いをするために、最初の研修を始めます。
という感じ。
学んだことを自分なりにアレンジして、今いる場所で当てはめるならどうなるかな?と考えて試すのは大好きで、私にとっての「お客さんではいられない」こと。そういう意味でも、職員向け研修を考えて主催していくことは夢中になって取り組める楽しい仕事の1つでした。
以上、大切な本について書いてみよう第一回「自分をいかして生きる」でした。
ではでは。