読み放題対象「どうして報道ヘリは無意味に飛び回るのか」
今日も今日とて報道ヘリが無意味に飛び回る。
もちろん、必要ならば飛び回るのはわかる。なぜって、たとえば地震が発生した、津波がくる、陸上交通は利用できない――いち早く被災地の状況をヘリコプターが空撮し伝える。
だいたい人里離れた場所でなにか災害発生なら最初に駆けつけることができるのはヘリコプターの機動力だ。
だが、最近でも市川猿之助の心中事件では、東京目黒区の住宅街の上空には、各社の報道ヘリが何匹もひしめきあいバラバラと飛びかった。――不要不急のどうでもいいことで、激しい騒音のヘリコプターが住宅地上空を飛ぶことにSNSでは怨嗟の声があがる。とっくに猿之助氏や彼の父が病院に搬送されたあとに、無人の邸宅にむけてヘリを飛ばしてなんの報道価値があるのだろうか。
ヘリからの動画は、猿之助氏の自宅がどこにあり、どんな家に住んでいて、近所の家の様子を晒す以外の意味はない。そんな映像が欲しいなら、グーグルアースをみれば十分だ。
そもそもテレビや大手マスコミのみなさんたち、ジャニーから性的搾取されていた少年たちについては全然究明しようともせず、数十年もスルーしていた。
そのくせどうでもいいような猿之助心中事件には群がる蝿のように意気揚々とヘリコプターを駆って人の家を空撮。これには、「ヘリ取材はもうやめろ」という声とともに、「ジュリー社長の自宅上空にも騒音ヘリ飛ばせよ!」などという声が聞こえてきた。
同様の案件として、「これどこの国ですか?」などといわれた銀座の白昼堂々の高級時計店の強盗風景がある。
この事件が何よりもすごいのはロレックス強盗の様子を、通行人達がスマホ等で動画撮影して、すぐにSNSには詳細な犯行や逃走の動画があまねく拡散したことである。
だが、やはりネットには「銀座の上ぐるぐるしてるヘリなんなの?」と怨嗟の声が高まる。銀座では各社報道ヘリが意味もなくとびまわった。
とっくに犯人が逃走済みなうえに、鮮明な犯行動画がSNSでいくらでも無料でみれるのに、犯人のいなくなった銀座上空を、むなしくマスコミのヘリが遊弋することになんの報道価値があるのかさっぱりわからない。SNS時代にはマスコミ報道に存在理由がなくなってることを、自ら一生懸命アピールしているのだろうか。
SDGsはどうなった。銀座の空で貴重な航空燃料を消費し、騒音をまきちらすためヘリを飛ばすようなことしてて、「地球を笑顔にするSDGs」やら「楽しくアクションSDGs」やら「人をつなぐ未来をつなぐSDGs」やらいっていたマスコミが何をやってるんだという感じだ。
「どうしてマスコミが無意味にヘリを飛ばすのか」――その理由について私が某テレビ局の報道デスクにその理由をきいてみたら、流石の私も、うあーという感じになってしまったのだが
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