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読み放題対象「よくわかる維新の裏側」
「維新がなんで強いの?」とか、なかには「東京の人間は大阪をバカにしてるから理解できない維新の強さ」「ほらね、Twitterインテリが笑ってる間に着実に維新は党勢を拡大した」
などなどネット世界には、いつもの「お前らわかっていないが俺様はわかっているぞ」系の対立煽りの声がこだまする。
そうして一方のリベラルのみなさんは「維新は自民党以上に統一教会とズブズブ! 壺政党だから躍進した!」とか、いつものアレなことを叫び騒いでいる。
当たり前だが、そもそも「関西の保守」といっても一枚板ではない。むしろ大阪のほうが維新支持と反維新で反目し、蔑視しあっている。私個人としても大阪の知人達とは維新の話題はなるべく避けるようにしているくらいだ。つまりは、かなりセンシティブな話題なのである。
だから「東京vs大阪」という単純な対立軸だけでは全然語れない。
では複雑な問題なのか?
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複数の理由(仮説)をくどくどあげるようなことは必要なくて、基本的には「オッカムの剃刀」でいける。
すなわち、「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」とする指針だ。もともと14世紀の哲学者オッカムが多用したことで有名になった言葉である。
というわけで、なぜ「維新が強いのか」「なぜ党勢を拡大したか」――これは、一つのシンプルな理由だけから説明すべきなのだ。――そして、実は簡単にできてしまう。維新にあって他党にはない――それはある「感覚」の存在なのだ。
当然、「維新の強さ」を理解することは、「維新の弱さ」を理解することと同義である。維新の方向を決定しているモノとはなにか。
もはや維新とは、一昔前の手垢のついたトリクルダウン理論――「弱者切り捨てネオリベ政党」というわけでもないし、維新のコンセプトは方向性もごちゃごちゃ錯綜して、さながら道頓堀の猥雑のようだが、だが一つの方向性がある、つまり全然違う業界のセンスであり
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