広島への赤い想い
金沢の旅はまだ書ききれていないけど、旅行の記録が更新されたので、行きたてほやほやの中国、四国旅行について書こうと思う。
旅の1番の目的はカープの試合を観に行くことだった。思い返せば小学校4年の秋頃、少年野球チームに入り、そこからプロ野球をみるようになった。
当時のWBCをみて、マエケンが1番好きになり、そこからカープを知って、応援するようになった。
自分が外野手だったので、当時売り出し中だった丸選手も気になり、そこからカープ、特に丸選手に憧れを抱くようになった。
当時、自分は本当に下手くそで打っては三振ばかり、エラーはする、そして何よりも内気な性格だったため、常にオドオドしていて、6年生になってもほとんど試合に出られなかった。
家に帰っては毎回玄関で泣き散らし、涙が収まったらお風呂に入って夜ご飯を食べてすぐに寝る。活動は学校のない休日だったので、金曜の夜は周りが明日から休みだとウキウキの中、自分は天気予報を逐一確認し、雨が降ることだけを祈っていた。
そんな今振り返ってもきつい野球をどうして高校まで続けられたのかというと、やはり野球が好きで、プロ野球も大好きで、カープ、丸選手という憧れの存在がいたからだと思う。
自分がいくら打てなくてエラーをして怒鳴られても、家に帰ってカープの試合を観て、勝ったり、丸選手が活躍しているのをみたら、そんなことも忘れるくらいに嬉しかった。今でいう'推し'のようなものだと思う。
丸選手が巨人に移籍してからは少し熱量が下がったが、それでも自分はカープと共に存在し、成長してきたのだと言える。
こんなんじゃ収まらないくらいカープへの想いは強いのだ。
そんなカープの本拠地、マツダスタジアムに念願叶って初めて足を踏み入れることができる。
行く前から感極まっていて、直前の3日間くらいは感情の波が激しく、自分でもコントロールできなかった。
旅行は3泊4日で車で行ったので、着いたのは1日目の夕方だった。
広島の福山かどこかのサービスエリアに降りたとき、やっぱりここが広島なんだと初めてきたのに再確認をした、というような気持ちになった。
中に入ると店員さんがすでにカープのユニフォームを着ており、ああ仲間がいるという感覚になり、とても嬉しかった。
早速カープサイダーみたいなやつと、最近ハマっているサンリオとカープがコラボしたメモ帳を買った。
サイダー自体も久々だったので、みんなでパンっと開けて泡垂らしながら飲む、という行為がエモかった。味は苦くてあんまり美味しくなかった。
手を洗うため、少しの間ゴミ箱の上にサイダーを置いていたら、おばあちゃんが、これ誰か忘れてるけど誰のだろう、と仰っていて、あっ僕のです、あらあなたのだったの、というやりとりがあった。広島に来たなあという感じがした。
長い高速道路を降りて、広島駅周辺の中心街に降り立つ。ホテルに荷物を置いて、まずは散歩することにした。
路面電車がある。それだけでテンションが上がる。
ただ、歩行者信号が少なくて、運転もめっちゃみんな荒かったので、こわかった。
お好み焼き屋に入ったら、そこのテレビもカープの中継が放映されていて、神宮でヤクルト相手に1-5て負けていた。
気のせいかもしれないが広島の街がいつもより静かな気がした。
つづく。
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