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天使と犬のちいさなオブジェとちいさな絵 展
これまで、縁あって犬や猫を保護した時、私は自分の心音を聞かせるようにしてきました。
パニックになっている場合は、最初は抱きしめられて体の自由が奪われる恐怖を感じさせてしまうことがあっても、敵意がないことを心音が語ってくれるのか、徐々に落ち着いて心が通い合う瞬間を何度も経験しました。
人間との間で怖い、辛い、悲しい思いをしてきた動物たちのうち、人間に愛されたいと願っていたのにひどい目にあった子たちからは、こんな声が聞こえるように思います。
気にいるようにできなくてごめんなさい、
いい子になれなくてごめんなさい、
生まれてきてごめんなさい。
だからその子たちには、こんな言葉を繰り返しかけてきました。
気にいるようになんてしなくていいよ、
いい子になんてならなくていいよ、
生まれてきてくれて、ありがとう。
犬や猫は、多種多様な生き物が暮らす世界の中で、人間と仲良くしたいと思ってくれるとても稀有な生き物です。
こちらが心を開けば、どこまでも際限なく深い愛を示してくれる本当にやさしい生き物だと私は思います。
理不尽な暴力や無理解に遭うことなく、どの子もしあわせに、笑って暮らせたらどんなにいいだろう。
ずっとそう思い、願っていますが、悲しいニュースは後をたちません。
ここで、思い切って告白しますが、私にはずっと思っている「将来の夢」があります。
変なことを言うようですが、「将来」と言っても、自分が身体をお空へ返した後の話です。
無宗教だし、極楽浄土のようなところへ行けなくてもいいから、悲しい思いや辛い思いをしているちいさなひとたち(ちいさな動物、もちろん人間の子どもも)に映画「ベルリン天使の詩」の天使たちのように、そっと寄り添ってあげたい。
命を落とすことがあった時には、自分を責めなくてもいいように、ぎゅっと抱きしめて一緒にお空に昇ってあげたい。
この世に身体がある間はせめて、その思いと祈りを込めてこの天使のシリーズを作っていきたいと思っています。
ちいさいひとたちが、心からくつろげる、やさしい世界になりますように。
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天使と犬のちいさなオブジェとちいさな絵 展
文字通りちいさな作品を中心とした6年ぶりの個展です。どうぞお立ち寄りください。
■2021年 4/14(水)~4/25(日)
■月曜休廊/12:00~19:00(最終日17:00まで)
■ギャラリーまぁる(東京・恵比寿)
■ https://galeriemalle.jp