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夏越しの祓

夏越しの祓に
騒めく杜の
陰は涼しく

陽は未だ落ちず
明るく提灯を照らす

神職の傍で
子らは黙って
柏手を二つ打つ

声は去り
どこかへ消えて
虫の声が響き始める

同じように生きること
言葉にしきれないもの

そうして
振り向くよりも
見送るように

残っている
足音がこんなにも美しく

異なる時を生きること
心とはなんて緩やかなもの