詩 冬の天気
波は
果てのはじまりを
知らないままに
溶けあっている
止め処なく
冬曇りの空と海と
道は家へと続く
子どもは
冬晴れを悲しんでいる
帰りたくなくて、
心地よさだけで足を運ぶ
とぼとぼ下を向いて
窓に烏らが騒ぎ
冬の雨を呼んでいる
群れは夕暮れに大きく
今も鳴く
波は
果てのはじまりを
知らないままに
溶けあっている
止め処なく
冬曇りの空と海と
道は家へと続く
子どもは
冬晴れを悲しんでいる
帰りたくなくて、
心地よさだけで足を運ぶ
とぼとぼ下を向いて
窓に烏らが騒ぎ
冬の雨を呼んでいる
群れは夕暮れに大きく
今も鳴く