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2019/3/2 師匠クラス芸人解散ドッキリの話と、もっと私に人の心を読ませてくれ【書けないシナリオライターの書けない日記】

朝から今週の水曜日のダウンタウンを見る。《芸人解散ドッキリ師匠クラスのほうが切ない説》が面白すぎた。おぼん・こぼん師匠の映像の《本物》っぷりは後世に語り継がないといけないヤツ。

(このドッキリを見たあとだと味わい深さがすごいおふたりの公式動画)

「俺が何で怒ってるかわかるか?」「誘った以上は最後までお前が俺の責任持たなあかんやろ」「俺は親に反対されて、お前は一族郎党全部に…」「そんな古い話やめとこや」「今までずーっと我慢してきたよ俺は生活のために」「俺が漫才協会やめた時、お前はちょっとでも俺を救うたか?」「知らんがな俺は。何で辞めないかんねん? じゃあ逆に」「お前が勝手に辞めて。『つまらん。何票か俺に足らんから』って。腹立って辞めて」「あぁそうや。そうや。そうや」「なんやその辞め方は。みっともないやんけ、その方が」「お前が何をやってきてん? じゃあ漫才協会に。何をやってきたお前」「私は賛助会員やってますよ」「何の賛助会員? 今もう、人も集まってへんやないかい」もういいセリフが多すぎて書き起こしが止まんねぇよ。濃厚すぎる人と人の関係性。ピン以外の《お笑い芸人》さんの魅力って芸の純粋な面白さ以外にも、この夫婦じゃない、友達じゃない、ビジネスパートナーでもない特殊な関係の部分にギュッと濃縮されてると思いませんか? すべての芸人さんは私にとってホームズとワトソンよ…。

(私の《ベイカーストリートボーイズ》ちゃんたちよ…)

おぼん・こぼんショックが凄すぎて若干薄れてしまいましたが、「未だに一緒に電車で帰ってる」「ずーっとキャッキャキャッキャしてる」とナイツに紹介された東(あずま)京丸・京平師匠のドッキリも素晴らしかった。

本当に仲睦まじいのが伝わってきて、可愛くて…。だって、おじさん(おじいちゃん?)同士で「俺みたいな良い相棒はいないよ」「いないいないいない」「いやマジで」「うん、これ以上の人はいないよ」って言い合ってて、もう大ベテランなのに「俺は解散しても新しいコンビ見つける気は全くさらさらないからね。俺は真面目だから平やん(京平師匠)気に入ってんだから」「俺は平やんと売れたい、ひとりじゃやんないよ」ってまだこれから売れるんだ、だから解散したくないんだって気持ちでいるんですよ。もう推すしかねえだろこんな最高コンビ!

(絶対ふたりの漫才見に行きますね!)(こんなに人が良さそうで可愛いらしいのに、《マスコミを恐れてか未だに宇都宮の風俗に通っている》ってギャップがcute)(つーか全体的に気持ちが若くてカッコイイよな~…)

水ダウ見終わったあとは松永さんが出ている水曜TheNightを視聴。

3月6日まで無料で見られます!!! それ以降は課金しよう!!!
YouTubeのチョイ見せ配信もあります。ご覧下さい。

TheNightも大好きだからずっと続いて欲しい。あとアベマTVさま、事情は分かりますがフリースタイルダンジョンの過去シーズン配信してくださせえ…。めちゃくちゃ面白コンテンツなのに見られないの辛いよ~。

愉快な番組を存分に楽しんだあとは、日記兼、昨日見たばかりの映画『ギルティ』の感想を書き始める。

ハチャメチャ苦労した。この《書けない日記》では、その日何が起こったかだけでなく考えたことや思い付いたことも記録するようにしてるんだけど、そうなると昔からモヤッと頭にはあるものの言語化できていなかった自分の思考の癖のようなものを書き出すことになるので説明の仕方に迷うし、《正確》だと納得できる言葉を探すのにも時間がかかる。

テラハ事件簿とか青春高校紹介記事とか、noteで書きたいことは沢山あるんだけど日記で熱くなりすぎるともう1日それしか書けなくなっちゃうから何とかしたい。まぁ別に「見たものの感想とか自分が感じてることとかをアウトプットしたい」という動機は達成できてるからいいっちゃいいのだが。でも昨日の日記を書くのに8時間近くかかってるのは我ながら引いたぞ。

『ギルティ』感想書き疲れしたので、夜は読書して過ごすことに。新耳袋の第三夜と恒川光太郎の短編集。

(↑今、キンドルアンリミテッドで全巻読めます。最高じゃねーか!!!

ホラーはこれまで《嫌いじゃない。むしろ好きっぽいんだけど、でも怖い》という、うるせェ!!! と一喝されかねない曖昧な態度で避けてきていたのですが、メンタルがアレになってから完全に大好きになってしまった。(ホラーを見るとストレスが軽減されるらしいので、分かりやすい反応)

好きなホラー小説や映画についてはそのうちガッツリ書くとして、『私はフーイー』で共感しかない場面があったので抜粋させてください。

 大場はしくしくと泣き始めた。何か自分が本当にもう空洞のようで、崩れ落ちてしまいそうだった。
「もうだめです」
 歩きながらいった。
 あたりはざわざわと、葉擦れの音でいっぱいだった。
「怖いです、怖くて、怖くて」
 何もかもが怖かった。
「いい年してるのに」タイラさんが呆れたようにいった。
「だって、怖くないですか、まるでそこら中に落とし穴がある」
 問題は、穴にはまろうが、足をくじこうが、生きている限り日常は続くということだ。
――恒川光太郎『私はフーイー』月夜の夢の、帰り道

その感覚私も知ってるわ。みんなも知ってるんでしょうか? この小説の主人公・大場は、《怪異》というか《奇跡》に救われます。私はそれを読んでて「いいなぁ」と思い、やっぱり《怖くてどうしようもない問題》に《奇跡》とかの飛び道具を使わず答えられる人はいないのかぁ、と少し残念になった。でも、自分と同じ恐怖を抱えた大場さんが助かったの見てホッとしたからそれがひとつの答えなのかもしれん。人の抱く孤独と悲しみをできるだけ克明に描いて、物語の中で救って見せること。それが救う手段で、救われる手段でもある感じだったりします? うーーーん。

あ、「残念になった」とか書いてるけど作品自体は超超超最高だよ!!! 綺麗だったり怖かったり心に刺さったり(私はなんでこんな陳腐な表現しかできないんだ)みたいな引き出しを一作ずつバッ! ギャッ! と開けられて読みながらくわんくわん目眩がしてました。やっぱり作品の舞台として、物語のネタとして沖縄はいいんだよなぁ…。遠きにありて思うもの…。

で2冊読了の後、前アトロクで紹介してたの聞いたばっかりの韓国文学を読みだす。

これね…すごすぎてマジでぶっ飛んだ。え、この小説みたいなことって日本の作家さんは書けてない? いやそれはないか。たぶん、私が小説を読むことからしばらく離れてたせいで見逃してるだけでちゃんと日本でもアップデートは行われているはず。でも私の個人的な体験としては、このファン・ジョンウンさんの書いたもので自分の中の《小説》というものが更新された。

ほんとすごいの。満員電車のイヤさ、バイトの辛さとその中にある幸福、ある人にとっては大したことない金額の買い物が自分にとって絶対届かないものであること、集合住宅の騒音問題、お金がなくて子供が産めないこと、一生誰かと一緒に生きるという希望を諦めること。私も感じてるし、今の私にならなかった私が感じてたかもしれない孤独や諦めやそれでも消えないあたたかい気持ちみたいなのが全部書かれてる。嬉しかった。私は自分以外の心がわかんなすぎて怖いから、教えてくれる本に会えて嬉しかった。

すごすぎておののいててまだ途中までしか読めてないです。今、慌てて他の韓国文学も集め中。夜、布団の中で「私もこういうのが書きたい」って思ったけどめちゃくちゃ難しいんだろうな。でもそう思えたのも幸せなことだ。

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<コーナー・今日の夫>
見たテレビや読んだ本の感想を日記に盛り込むと、日常的なことの記録が疎かになってしまうんですよね。この日記は自分で後に読み返したくて書いている部分もあるので、知らねぇ夫婦の知らねぇ日常なんて知らねぇと皆さんをモヤモヤさせてしまうかもしれない可能性を承知で《コーナー・今日の夫》を始めさせてください。ホントお目汚しで申し訳ないんですが。

・家の近くの開店したばかりのセブンイレブンから季節はずれの冷やし中華を買ってくる。
・冷やし中華を羨ましがっていると、一緒にセブンイレブンを見に行こうと誘ってくれた
・オープンしたての客で賑わっているセブンイレブンを見るのは初めてだったので、ほんの少しだけど生きている喜びを感じた

以上です。

「スキ」を押すとめちゃめちゃ面白くてオススメな小説の名前が飛び出すよ!