見出し画像

「1回目はオンラインがいい」という気持ちを深掘りしてみたら、「後悔したくない」という人間の本能が背景にあったようです

art. #44 / 4700 words (6 min.)

こんにちは。
恵比寿のとんかつ屋「キムカツ」に感動中の新田です。

さて。
きょうは「対面(オフライン)のつかいかた」について書いてみます。

以下、「オンライン」と「オフライン(対面)」がたくさんでてくるので、オンラインはオンラインのままで、オフラインは対面と言います。

最近ちょっと悩みというか、んんーーーどうしようと考えるところがあるので、脳のなかを言語化してみます。

特に答えがあるわけではなく、とりあえず適当に書き出してみるかんじです。

自分へのメモ程度の記事です。ご興味のあるかたはご覧ください。

はじめに

きょう、創業パートナーのゆうたさんとのミーティング(以下、MTG)がありました。

(ゆうたさんについてはこちら↓)

楽しいんですよね〜〜〜〜ゆうたさんと話してると(笑)。やりたい世界観が少しずつ具現化されていくし、じぶん1人の脳みそ以上のことが達成できているので。

もうちょっとで「β版のβ版のβ版」くらいのプロダクトができそうなので、お楽しみに!

※↑ゆうたさんのおかげです

β版(ベータ版)とは
正式版をリリースする前にユーザーに試用してもらうためのサンプルのソフトウェアのこと

・ ・ ・

そのMTGのあと、近くのカフェで仕事をしていました。

そのときに、最近ずっと考えていたコミュニケーションのありかたが頭から離れなくなったので、noteに書き起こしてみます。

「コミュニケーションのありかた」をどうしようか問題

最近よく考えること、それは「コミュニケーションのありかた」です。

もっといえば、「対面のつかいかた」です。

小難しい話ではなく、以下の4つのツールをどう使いこなそうか、自分なりに試行錯誤することが続いています。

これまではそこまで深く考えたことなかったのですが、起業した3月からちょっとずつ悩み始めてきてしまいました。

特に、④対面コミュニケーションをどうしようかと少し考え中なのです。

<A. コミュニケーションのありかた>

①文字(チャット、メール)
②音声(電話)
③動画(Zoom、G meet)
 (↑オンライン)
 ーーーーーーーー
 (↓オフライン)
④対面(MTG、打合せ) ←考え中…

・ ・ ・

コロナを通して、オンライン化がかなり普及しました。

「IT」「デジタル」という側面だけで言えば、このコロナは非常に良い影響をもたらしたと考えています。

(あくまでも「IT」「デジタル」の領域では、です)

一方で、オンラインが普及したからこそ「対面の良さってあるよね」という流れもできました。

対面は情報伝達の「量・質・簡単さ」圧倒的に高いので、その点も理解できます。

ただし、対面は「移動時間・移動労力・参加労力」も高いんですよね。。

少しまとめると…↓

<A. コミュニケーションのありかた>

①文字(チャット、メール)
②音声(電話)
③動画(Zoom、G meet)
 (↑オンライン)
 ーーーーーーーー
 (↓オフライン)
④対面(MTG、打合せ) ←考え中…

<B. 各コスト> ※左側がよい◎

・移動時間:①②③< ※①②③が楽
・移動労力:①②③< ※①②③が楽
・移動金額:①②③< ※①②③が楽
・参加労力:①<②③< ※①が楽

・情報伝達量:<③<②<① ※④が楽で伝わる
・情報伝達質:<③<②<① ※④が楽で伝わる
・情報伝達簡易さ:<③<②<① ※④が楽で伝わる

※↑あくまでも主観です

つまり、対面は時間労力といったコストはかかるものの、その分だけ情報伝達の量・質・簡単さが勝るので、コストを回収できていると考えられます。

こういう話のほとんどの着地(結論)「まあケースバイケースじゃない?」になります。

そりゃそうだ、です。

だから悩んでいるの、です(笑)。

1回目はオンライン派。それはなぜなのか深掘りしてみた

個人的には、「1回目はオンライン」派です。

※念のため補足しますと、「絶対オンライン」ではないです。1回目が対面だからといって嫌な顔をするとかではないです。51:49でオンラインなだけです。念のため

たしかに、対面は情報伝達の量・質・簡易さのメリットがあるので、お互いがどういう人間か・どういうビジネスができるのかが分かりやすく判断しやすいという側面があります。

もちろん、ぼくもゆうたさんを口説くいたときは「対面」でしたし、話す量が多い・内容が難しいといった場合は「対面」を自ら選択します。

しかし、起業したてのいま、正直なところ時間お金労力も余裕がないのが実情です。

マンパワーが1人分しかないにもかかわらず、これまでやったことのない業務や雑務に時間を割かねばならず、肝心な業務は後手後手となり、「このままでは食っていけないぞ」という背水の陣の毎日です。

・いや、それはじぶんが選択した状況だから仕方なくない?
・いや、みんな忙しいよ?

↑もちろん、こういう意見も自分のなかにだってあります。

だからこそ、1回目はオンライン派なのです。

・ ・ ・

なぜここまでにったは「1回目はオンライン」にしたいと考えているのでしょうか。

じぶんでも正確には分からないので(笑)、カフェからの帰り道に考えていました。

すると、「後悔の度合いが少ないから」ではないかと考えました。

人は「成功や喜び」よりも「失敗や後悔」のほうが、深く傷つき記憶に刷り込まれる

心理学的にも、人は「得るもの」よりも「失うもの」への反応のほうが大きいと言われています。

「プロスペクト理論」と呼ばれます

「失うこと」への反応が大きいのは、狩りの時代に「これをしたら失敗する、死んでしまう」という危機回避能力が高かったことが原因と言われています。(諸説あるようです)

なので、頭のなかの5〜8割ほどは「不安や失敗」を覚えているようです。

「悩みばっかり…と思って書き出してみたら、意外にも悩みが2〜3個ほどで思っていたよりも少なかった」という経験ありませんか?

これは、上記で述べたとおり、不安のほうが頭のなかの多くを占めてしまうためなのです。

生きる知恵として、人間に備わったものなんですね。

たしかに、食うか食われるかの時代からすれば、失敗を覚えておくようにするというのは理に叶っています。

・ ・ ・

逆の意味で言えば、後悔しない選択をすることが大切です。

メンタリスト・DaiGoさんも「選択に迷ったら、『後悔しない選択』をするほうが一番幸福度が上がる」とおっしゃっていました。

なぜなら、後悔したら「あのときこうしたらよかった…」という後悔が脳に刷り込まれてしまうからです。

なので、刷り込まれないように、後悔しない選択をすることが大切なわけですね。

・ ・ ・

このプロスペクト理論から、にったは「後悔を避けたい」という思いが強く働いているのかなと考えました。

では、オンラインや対面で後悔するケースとはどんなケースでしょうか。

それは間違いなく、「せっかく足を運んだのに、なんか微妙だった」のケースです。

この最悪のケースを避けるために、1回目はオンラインにこだわっているのかなと思いました。

分解してみます。

オンラインと対面の選択肢は4つ

MTGや商談がある場合、選択肢は以下の4つとなります。

<C. MTGや商談の選択肢>

(1) 1回目:オンライン → 2回目:オンライン ◯
(2) 1回目:オンライン → 2回目:対面 ←議題
(3) 1回目:対面 → 2回目:オンライン ←議題
(4) 1回目:対面 → 2回目:対面 ×

この中で、今回の議題は(2)(3)です。

(1)は、特に問題ありません。
(4)は、起業直後としては問題がありすぎるので割愛します(笑)。

(2)と(3)をさらに分解します。

<D. MTGや商談の選択肢、分解>

前提
 印象のよさ:オンライン<対面
 ※ 情報量が多いため、印象は対面のほうがよいと仮定
(2) 1回目:オンライン → 2回目:対面

・(2-1) よい → よい OK
 ・(2-2) よい → 悪い 態度/外見/匂い,起こる可能性あり
 (2-3) 悪い → よい 後悔(小)△ 起こる可能性あり
 (2-4) 悪い → 悪い 後悔(小)△ 起こる可能性あり
↑考えられる可能性は4つ
(3) 1回目:対面 → 2回目:オンライン

 ・(3-1) よい → よい OK
  (3-2) よい → 悪い 起こらない
  (3-3) 悪い → よい 後悔(大)▲ 2回目なし/起こらない
  (3-4) 悪い → 悪い 後悔(大)▲ 2回目なし/起こらない
↑考えられる可能性は1つ

上記の結果を踏まえての結論は、「悪い」を引いたときの後悔の大きさから、1回目オンラインにしたがっているということで腑に落ちました。

※ 僕なりの結論です

1回目をオンラインですれば、後悔を最小限で抑えつつ、2回目の対面の有無を選択できます。

しかし、1回目を対面ですれば、(よいの場合はいいものの)悪いの場合は後悔が大きく、さらに選択肢が限られるため、ハイリスク・ハイリターンとも言えます。

「採用」でも同じことが言える

さいごに、採用でも同じ場面があると、ふと思いました。

というか、わたしのこの思いは、「採用のカジュアル面談・面接」の経験から来ているのではないかと思ってきました。

最有力説かもしれません。

・ ・ ・

採用では、主に3つの手段があります。

※カジュアル面談:面接よりもラフな場
※面接:一般的な採用面接

①電話(カジュアル面談のみ)
②オンライン(カジュアル面談/面接)
③対面(カジュアル面談/面接)

カジュアル面談では、①電話を一番つかいます。

面接では、②オンライン③対面です。

備考
コロナ前は、③対面80% ②オンライン20% くらいでした。
コロナ後は逆で、②オンライン95% ③対面5% くらいでした。

・ ・ ・

なにが言いたいのかというと、面接という多くのかたとお会いし、不合格のほうが多いケースでは、不合格時のコストが最小となるものを選んでいたということです。

また、電話やオンラインといった情報量が少ない手段であっても、複数回の面接を前提としているので、電話やオンラインの情報量で十分だということです。

ビジネスも似ている気がします。

(不合格のケースが多いというところは少し違うと思いますが、)初対面で1回だけ会って契約しましょうということはほぼ起きないので、複数回は会って話をする部分は同じです。

なので、ご挨拶やお互いの自己紹介が多くを占める「1回目」については、最低限の情報量を渡しつつ、失敗したときのリスクを最小化できる「オンライン」がベストなのではないかということです。

おわりに

おーーっと、個人的になんか言語化できた気がします。

結論
・損失を最小にしたいという人間の本能から
・オンラインで十分に伝わる
・複数回の対話が前提
・実は採用経験から意思決定されていたかも

最後に繰り返しますが、「1回目が対面であること」を否定しているわけではありません。

ただ、「1回目はオンラインがいいというふわっと湧き上がってくるこの感情に対して疑問を抱き、その疑問を解消するために意味づけや因数分解をしてみたnoteです。ご了承ください。

「なんでこう思うんだろう?」「こうしたらどう思うんだろう?」という、人間を理解することが好きなんです。

だから、生活者と対話する広告業界を目指したり(学生時代)、転職希望者と対話する人事採用の仕事をしているのだと感じます。

どちらも、を理解することが重要なお仕事です。(すべてのお仕事そうかもしれませんが笑)

正解はありませんが、ぼくなりに腑に落ちたのでこのへんにて。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

・ ・ ・

スクリーンショット 2021-04-16 23.07.26

2021年4月16日(金) 毎日note 44日目 きょうはオンラインと対面のコミュニケーションについて書いてみました。 How to的な話では一切なく、じぶんのなかに込み上げる「1回目オンライン」という謎にせまるnoteです。 ミステリハンター・ニッタです。 ・損失回避本能 ・複数回の対話前提 ・実は採用経験から

Posted by 新田 順 on Friday, April 16, 2021


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?