ワークポッツが向かう先 〜採用デザインカンパニーを目指して〜 3
art. #21 / 4200 words (5 min.)
きょうのnoteも、ワークポッツが向かう先について書いてみます。
おととい、きのうの続きです。
「採用は、デザインだ。」「採用デザインカンパニーになる!」と叫んでからあまり話が進んでいません(笑)。
なんとか進めたいものです。
思考回路を適当にまとめたメモ程度の記事です。ご興味のあるかたは、お読みくださいませ。
はじめに
おととい、きのうと、会社の行く末をかんがえていました。
おととい(パート1)↓
きのう(パート2)↓
事業の軸はあるものの、どういう経営をしていくかという核のところを言語化したいという思いから始まったのが上記のnoteです。
・ ・ ・
きょうのnoteでは、
①まず教科書的に経営理念・会社理念といった全体図を理解します。
②つぎに、ワークポッツの経営理念・会社理念を書ければ書いて終了とします。(書けるかわかりませんが)
では、まいります。
「経営理念」「ミッション・ビジョン・バリュー」の違いとは
よく聞きませんか?
「我が社のミッション、ビジョン、バリューは…」
「当社の経営理念、経営方針は…」
わたし自身、なんとなくわかっていたつもりなのですが…
あらためて、会社のミッション・ビジョン・バリューとは何だ、経営理念とは何だと考えると、自分の定義があやふやであることに気づきました。
あらためて定義づけからおこないます。
※ たくさん参考サイトを閲覧しましたが、いろんな定義づけがあることを知りました(笑)。そのため、個人的に咀嚼した定義づけをおこないます
「企業理念」と「経営理念」の違い
まずここからですね。
結論:「経営理念」で考えればOKとわかりました。
経営理念の企業版が企業理念とのことです。そのため、核となるのは「経営理念の方だ」となりました。
引用
一般的には、経営理念=企業理念として扱われます。厳密に言えば、経営理念の企業版が企業理念です。経営理念は企業だけでなく、非営利組織・チーム・団体などでも共有されます。
(引用元:https://dyzo.consulting/1361/)
たとえば、
初代創業者が「企業としてこう進む(=企業理念A)、経営としてはこうする(=経営理念A)」と言いました。
その後、2代目の社長に変わって「企業としてはこのまま進む(=企業理念A)。だが、経営はこうする(=経営理念B)」と言ったとします。
このような経営者の交代によって、企業理念はそのままで、経営理念(=経営者の方針)がAから"B"に変わることがあります。
そういった場合、それぞれを別物とするために、「企業理念」と「経営理念」で呼びかたを分けることがあるようです。
つまるところ、ワークポッツでは「経営理念」があればOKとなります。
余談
経営理念を他の言いかたでいうと「社是」「クレド」「フィロソフィー」なども言われるそうですが、ややこしいので「経営理念」で統一します(笑)。
(引用元:https://dyzo.consulting/2285/)
経営理念=ミッション・ビジョン・バリュー
経営理念のなかに、ミッション・ビジョン・バリュー(以下、MVV)が含まれます。
説明
ミッション:社会的使命
ビジョン :組織の将来像
バリュー :価値観・行動指針
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の代わりに「スローガン」「ポリシー」などと言っている企業もあるそうです。
ただ、色々ややこしいので当社は「MVV」で統一します(笑)。
・ ・ ・
企業理念が浸透している企業の約7割が、直近5年の業績が向上しているそうです。(https://www.keieisha.jp/report/180123/)
つまり、企業として成功するためには、MVVをもとに企業理念を社内に深く浸透させることが重要だと言えます。
まあ、それはそうですよね。
ただただ航海するよりも、北極星があったほうが進むべき方向がわかります。
判断基準がうまれるので、マネジメントしやすくなったり、正しくコミットメントを引き出せたりします。
結果として、会社がよい方向にすすむのは当然です。
余談
Amazon社で働いていたころ、何をやるにしても「Amazonの価値基準」に照らし合わせて仕事をしていました。
なにか二者択一をしなければならない場面では、「これは価値基準の7番目のxxで考えると、xxとなる。だから、xxにしよう」という会話がよくありました。
そのくらい価値基準が浸透しているため、社員の行動がぶれることなく企業の成長に繋がっているのだと推察します。
※ほとんどのかたが暗唱できるレベルの浸透具合でした…!
MVVBサイクル
経営理念=MVV、まできました。
もう少しだけ、MVVを明確にします。
探していると、「MVVBサイクル」というものに出会いました。
個人的に納得感がありましたので採用いたします。
(引用元:https://dyzo.consulting/2285/)
わたしの理解で書きますと、
・まずは、右上の社会的な目的(Mission)がある
・右上のMissionを社内に落とし込むと、右下のVisionになる
・右下のVisionを達成するための社内行動規範が、左下のValueとなる
・左下のValueを用いて社会に向けて行動することが、左上のBusinessとなる
・左上のBusinessを通して社会で行動することが、右上のMissionにつながる
個人的に、非常に参考になるマトリクスだと感じました。
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ここまでの話をまとめると、MVVの3つを完成させることで、自然と経営理念ができあがることがわかりました。
■ 経営理念 = Mission + Vision + Value
また、MVVは、「目的 or 行動」「社外 or 社内」のマトリクスにかけると理解しやすいと判明しました。
ミッションは変わってもいいのか
ここで、MVVのなかでも一番根幹となる「Mission」は変わってもいいのかなと、ふと疑問が湧きました。
すると、スターバックスもミッションを変更しており、他にも変更したことがある企業があると知りました。
<スターバックス・ミッション> 1990年版
最高級コーヒーの世界一の供給者になると同時に、われわれの主義・信条において決して妥協することなく成長することである
<スターバックス・ミッション> 現在
人々の心を豊かで活力あるものにするためにーー
ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから。
ミッションに対しては、変わる柔軟性と変わらない一貫した姿勢を両方をもちあわせることが大切ですね。
ビジョンを掲載していない企業があるのはなぜ
実は、調べているとミッションだけ、ビジョンだけの企業もありました。
その理由について、少しだけ足をつっこんでみます。
このような企業もあった
①右上ミッション記載あり、右下ビジョン記載なし
②右上ミッションの記載なし、右下ビジョンをミッションとして記載あり
①右上ミッション記載あり、右下ビジョン記載なしについて以下で補足します。
実は、スターバックス社もファーストリテイリング社も、ビジョンについては会社のWebサイトに掲載していません。
この理由は、企業の成長にあわせてビジョンを柔軟に調整しているためではないかと推察します。
・ ・ ・
つまりは、まず社外に向けて「我々はこれを目的にしている!」と宣言します。(右上)
その宣言に対して、社内で実際の行動を起こします。(右下)
その社内行動は、そのつど柔軟に変化させる必要があります。
変化させるたびに「当社のビジョンが変わりました」と公表するのもナンセンス。
そこで、あえて社外に出さずに、社内だけでビジョンを設定・共有して、行動をしているともいえます。
他の企業の経営理念・MVVは
いよいよ終盤です。
「経営理念 = MVV」ということがわかり、「MVVBマトリクス」で理解を深めました。
その上で、他社がどのような経営理念・Missionを掲げているのか見てみましょう。
※Vision・Valueはより細かいものになるので、企業の核である経営理念・Missionのみ抜粋しました
※個人的に、このくらいシンプルにしたいなという企業のものを書きました
■Google社
Mission「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」
■Facebook社
Mission「コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する」
■ソフトバンク社
Mission「情報改革で人々を幸せに」
■サイバーエージェント社
Vision「21世紀を代表する会社を創る」
■ZOZO社
企業理念「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」
■ファーストリテイリング社
Statement「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」
※Statement: Missionより上位の概念。「企業全体の理念」にちかしい
【結論】株式会社ワークポッツのミッションは
この3日間、理念について考えた結果、現時点ではこの言葉をミッションにしてみることにします。
(来週変わっていたらごめんなさい。笑)
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Mission: 世界中のジョブを整え、世界中の採用と転職を自由にする
↑こちらでまいります!
おわりに
なんだかんだ4000字も書いておりました(笑)。
整理できたことで、つぎの思考の土台をつくれました。個人的に、とても満足しております。
さいごに。
「なんか長いし、よく分からなくなっちゃったなこの記事、どうしよう」と途中で挫折しそうになったとき、支えてくれたのがドラッカーのことばでした。
『ネクスト・ソサエティにおける企業の最大の課題は、社会的な正統性の確立、すなわち価値、使命、ビジョンの確立である。他の機能はすべてアウトソーシングできる』
引用元:P・F・ドラッカー著・上田惇生訳「ネクスト・ソサエティ」(ダイヤモンド社、2002年)
すなわち、人も企業も「使命、ビジョンの確立」こそが大切で、そのほかはアウトソーシング(外注)できるしなんとかなると言っています。
つまり、「何のためにやるのか、何のために生きるのか」が大切だということですね。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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