彰化県:県政府・秀傳医院を訪問
8月1日(木)午前、彰化県政府を、浅野会長、坪田事務局長、奥山事務局副局長の3名で訪問し、同県幹部と会見し、両県間の交流について意見交換を行いました。
会見には、同県から、陳逸玲秘書長、張雀芬文化局長、呉文昇同局副局長らが出席しました。
同県は、日本のIFA國際美術協會と了解覚書書を結んでおり、来年には、同県美術館と大阪市美術館と共同展示会を行う予定であり、埼玉県の美術界との協力の意向が示されました。
当会より、①産業、②若者・教育、③文化スポーツ、④社会、⑤行政・議会などの5分野での交流について提起しました。また、日本時代の遺構、建築物などの保存・活用への関心を提起しました。同県に鉄道の扇形庫(動態)があることから、鉄道施設関係の交流について提起しました。
当会メンバーは、同県立美術展で開催されている国際人形劇展を参観しました。専門家の許嘉芬さんに案内をしていただきました。
同県は、もともと農業県ですが、金属、紡績、機械設備、プラスチックなどの産業が盛んです。鹿港鎮は、台湾でも有数の歴史的港町で古い建築物が多く残っていますが、近年は、遠浅の海を埋め立てて、大規模な「彭濱鹿港工業パーク」を造成しています。
同県(人口130万人)は既に群馬県、旭川市と友好交流を行っています。今回の訪問では、会見に文化局のみが参加でした。
同県の基層政府では、彰化市が北海道余市町、石川県小松市、大分県玖珠町、員林市が群馬県渋川市、鹿港鎮が長野県松川村、二水郷が北海道津別町、社頭郷が渋川市、永靖郷が群馬県片品村と、それぞれ友好交流を行っています。
地元の黄秀芳立法委員が昼食会を開いてくださり、また「彭濱鹿港工業パーク」内の秀傳医院の視察を調整してくださいました。台日友好議連のメンバーであり、8月2~5日には九州を訪問。大分県で日本の国会議員とのサッカー親善試合に参加されました。また、昼食会には、地元の莊陞漢彰化県議会議員が同席してくださいました。
秀傳医院は、台湾に7つの病院3500床を有する大きなグループ。病院自体が薬の匂いをさせずコーヒーの香りが漂う“健康楽園”を目指した設計や運営をしています。医療空間でありながら人文芸術館(絵画の展示)、国際会議ホール(無料映画上映)など、芸術や文学を味わう施設が設けられています。また病院棟隣の建物では、遠隔ロボットにより外科手術の研修が行える“ダヴィンチ装置”を多数設置し、全世界からの医師(日本人の医師も)に、研修の場(IRCAD)を提供しています。研修は年間20回くらい設定されていますが、当日はフィリピンの医師の方が研修にいそしんでいらっしゃいました。研修施設の運営は当初は相当の赤字だったそうです。台湾はもともと医師の方による社会貢献が熱心でありますが、スケールの大きな事業と感じました。案内していたきました黄士維董事長、徐永南院長、ありがとうございました。
彰化県政府、黄秀芳立法委員、秀傳医院、関係者のみなさま、本当にありがとうございました。
彰化県政府のHPに掲載された当会の同県訪問記事は下記参照。