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劇爆ノスタルジック・ミュージック2

The Monkees - Daydream Believer

「デイドリームビリーバー」がリリースされたのは1968年だが、私がノスタルジーを感じるのは1980年、モンキーズのリバイバルブームがあった年だ。

平日、17時30分から「ザ・モンキーズショー」が再放送され、テレビ東京の「おはようスタジオ」でモンキーズを取り上げたことによってリバイバルブームが起こる。

「デイドリームビリーバー」がなんで1968年にリリースされたのか、よく知らない。歌詞も確認したが、なんともふわふわした内容で、曲調もとても優しい。

1968年当時のことは知らないが、歌詞も曲調も、1980年という80年代の幕開けには実にふさわしい、と自分は感じていた。
すなわち、強いメッセージ性がない。とにかくとても優しい曲。
ちょうどその頃の「少年ラブコメマンガブーム」を思い出す。暴力、不良、強いメッセージ、裏切られた正義、等々の70年代的なものに対する後ろ向きのアンチテーゼが少年ラブコメブームだった(もちろん、モンキーズと直接的な関係は何もない)。

バイオレンスな70年代が過ぎ、時代は高度消費社会に移ろうとしていたが、1980年代には「本当にそんな時代が来るのだろうか?」とみんなおっかなびっくりだった。
これが86年頃になると、バブル期になってみんな調子に乗り出すのだが。

モンキーズ・リバイバルブームも、キッチリメディアミックスができていたかどうかは知らない。
これが5年もすると「夕やけニャンニャン」などの大がかりなプロジェクトが、大きな予算をもとに計画される。当人たちが「銀河計画」と自嘲するほどに。
そういう感じは1980年の時点ではまだない。

ま、1980年頃のことは、もうだれも思い出さないだろう。
友人に語ってもバカにされるだけだ。
自分には自分の「80年代前半」がある。
他の人にはないようだ。

おしまい

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