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ひどい偏頭痛だけど雨が好き|草にとってはボーナスタイム

関西では今日からしばらく雨の予報です。

Nittaは気象の影響をモロに受けるタイプの重度の偏頭痛で、梅雨から台風シーズン、秋の長雨、そして寒い冬と、要するに一年のうち半分以上は体調が悪い、最悪の体質の持ち主だったりします。

しかしながら、雨の日が大好きです。

というのも、まず静か。
隣接する生活道路を通行以外に使用する人がいなくなるので読書や考え事が捗ります。

次に、静か。
いや、本当に静寂がうれしいんですよ。神経質なもので。

我が家は新興住宅街にあり、土地開発が進むにつれて増える往来によって、どことなく他所の家庭のせわしなさみたいなものも運ばれてきます。(なんか、つられるんですよね)

それでも雨の日は往来が最低限になりますから、家の中で聞こえてくるのは雨粒がそこかしこを叩く音だけ。

余計な雑音が遮断され、外界から切り離されたような、しんとした感じ。いっそ降れば降るほど、頭の中の雑念が洗い流されていくような多幸感さえ覚えます。
頭痛はひどいのに。

しかしながら、雨の恩恵を受けているのは筆者だけではありません。

そう、我が家の植物たちとっても雨はまさに天からの恵み。

特に、夏が過ぎ去ったこの季節は日差しの強さも落ち着くため、鉢を外にどーんと出して、たくさん雨を浴びてもらいます。

筆者は化粧鉢への直植えをしません。その理由のひとつに、雨ざらしのしやすさがあったりするとかないとか。

着生植物と雨の関係

特に、エアプランツ(チランジア)にとっての雨は、わかりやすくブースターの役割を果たします。
日頃メネデールやハイポネックスの希釈水にソーキングすることもありますが、それはそれ。

雨には水道水にはない天然のミネラルが含まれていて、それがしとしとと柔らかく濡らしてくれることによって、自然界に近い形での水分補給が叶います。酸性度もちょうど良いといわれていますね。
(さすがに豪雨では止めてくださいね、トリコームが痛むので)

それに雨の日は必然的に湿度も上がりますから、夜になると霧が立ち込めるような場所に自生している着生植物にとってはボーナスタイムのようなものです。
エアプランツは乾燥に強いという触れ込みで売られていたりもしますが、やはり一定の湿度があるほうが代謝活動が活発になり、成長や開花が促進されます。

気をつけたい

ただし注意点として、『気温』と『日数』があります。

まず暑さ。特に近年、日本の酷暑は大変なものですから、この高温に濡れた状態で晒され続けると茹だります。いわゆる『蒸れ』ですね。

次に寒さ。エアプランツの耐寒性はそれほど強くありませんので、気温が10℃を下回るような季節にはNGです。水分は蒸発する際に温度を奪いますから、かえってダメージになってしまいます。

そして、日数。雨ざらしも連日となると蒸れて腐っていってしまいます。植物育成の基本は乾と湿のメリハリですから、濡れっぱなしにならないように気をつけましょう。


雨水のメリットいろいろ

もちろん、エアプランツ以外にも効果はありますよ。

たとえば、雨水に含まれる『窒素』は葉の色をよく育てる効果があり、天然の肥料分となってくれます。

そして逆に、雨水が含まないものとしては『塩素』があります。水道水に含まれている塩素は少なからず根の刺激になりますから、有無を選ぶとするなら "ないほうがよい" 成分です。

ちょうど、名古屋大学がおもしろい研究成果を発信していました。

植物は、雨を葉の表面に存在する毛状の細胞(トライコーム)によって感知すると、病原体の襲来を予見し、免疫系を活性化することを明らかにしました。

名古屋大学 研究成果発信サイトから引用

要するに、雨に打たれることで植物の免疫機能が上がる、ということのようです。
雨は単なる水分補給にとどまらず、優れたサプリメントのようなものと解釈してもよいのかもしれません。(筆者にとってのロキソニンのようなものですね)


さいごに

さて、雨の音をBGMに綴った今回のnoteですが、おかげで筆者も雨の素晴らしさを再認識することができました。

筆者にとってはつらい頭痛の呼水ですが、植物にとっては何よりの贈り物。
これからも雨の日には草たちが喜ぶ様子を眺めながら、自分の心をリセットするための時を過ごしたいと思います。

Nittaファンのあなたもぜひ、雨の日の魅力を再発見してみてくださいね。
皆さんにとってもボーナスタイムになりますように。(決まりました)


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