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liondoev
現代野球と野球解説者との関係を考える
ここではプロ野球のことを話題にするが、私は野球未経験者の野球好きだ。そのあたりを踏まえて、読んで頂けると幸いだ。
先日、You Tubeチャンネル「田尾安志【TAO CHANNEL】公式YouTube」にて、田尾安志氏と北海道日本ハムファイターズ一軍打撃コーチの八木裕氏とのコラボ動画を見た。
この中で八木氏が、シーズン中は怪我防止の観点から、データに基づき、選手の練習ペースをコントロールする、という趣旨の発言をした。なるほど、確かに日本ハムの選手は一軍のシーズン中に怪我で離脱、というアクシデントが、あまりないような気がする。
実際に八木氏も突発性の捻挫などのアクシデントを除き、日本ハムファイターズの選手は、ほとんど怪我をしないことを認めている。
昨今のプロ野球はデータを重視している、とは聞いていた。だが、シーズン中の練習まで、データに基づきコントロールしていることは知らなかった。もちろん、私が知らないだけで、ずいぶん前から球界の常識になっているかもしれないが。
ところで、ご年配の野球解説者の中には(もちろん、田尾氏ではない)「とにかく、選手はシャカリキになって練習しろ」みたいな、ことを言う人もいる。
しかし、データに基づき練習をコントロールする時代にあって、そのような解説が果たして的を得ているのか、という疑問はある。
個々の球団が持っているデータを外部公開することは、まず考えられない。その一方、データの存在を無視すると、現代野球に対する認識に関して、齟齬が生じる。そのあたりのバランスをどのように取るのか。現代野球のデータ化に驚くと同時に、野球解説者の苦労も感じられた動画だった。